■ ワールドカップ・サッカー。日本はゲーム前の予想に反し、オランダにかなり善戦したが、0対1で負けた。残念! デンマーク戦に期待したい。
試合会場のダーバンスタジアムは造形的に美しい。上空からの映像が印象的だった。
長手方向に架けられた巨大アーチ、調べてみるとスパンは350m、高さは106m。アーチは南側では2本に分かれているが北側では1本にまとまっている。分裂国家の統一を象徴しているのだそうだ。なるほど。
このアーチに膜構造の屋根が吊り上げられている。とんがり屋根がいくつも並ぶ様は繰り返しの美学。膜構造を受注したメーカーの親会社は日本の企業(←写真参照)だ。
海外の大きな競技場の設計や施工が日本の会社というケースが少なくない。コンペで決まる競技場の設計には最先端の建築技術がフルに活用されている。
開催国の紹介と共に競技場も紹介されるといいのに・・・。
山形村にて 100523
■ 半鐘を叩かなくなった今、火の見櫓はホース架けとして、あるいはスピーカー設置櫓としてかろうじて生き延びている。でもやがて取り壊される運命にあるから、今のうちに観察しておかないと。
この火の見櫓の屋根の形はどことなく和風。方形(ほうぎょう)屋根の勾配や反りの強さというか程度が、例えば五重塔の屋根と同じくらいなのかもしれない。どれどれ・・・
東寺の五重塔
四隅のまきひげ状の飾りは神輿にも付いていて「蕨手」と呼ばれるようだ。そうか、めでたい神輿の意匠を火の見櫓の屋根にもってきたのか・・・。
ところで火の見櫓の観察ということでは、近くで火の見櫓を構成している部位を観察することも必要だろうし、風景の中のシンボルとして遠くから観察することも必要だろう。木を見て森を見ないということ、森を見て木を見ないということのないように。
火の見櫓っておもしろい。