透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

116 松本市内の火の見櫓

2010-11-18 | A 火の見櫓っておもしろい


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 松本勤労者福祉センター(松本市中央)のすぐ近くにこの火の見櫓が立っている。中心市街地をやや外れる立地。

平面が三角形の櫓は上方に向かって次第に細くなっているが、その絞り方が直線的で男性的な力強さを感じる。もし隅柱のアングルが脚部から上方へ曲線を描くように絞り込まれていれば女性的で優美な姿になっただろう。

円形の見張り台。手すりは実用に徹していて装飾が無い。緩勾配の円錐屋根、骨組が少し反っているようにも見える。

この火の見櫓も本来の役目を終えているのだろうか、スピーカーが設置されている。どうもスピーカーは火の見櫓には似合わない。火の見櫓本来の素朴な美しさが損なわれる。でも、取り壊されてしまうよりはマシか・・・。


追記140426 カタクラモールの再開発事業に伴って消防団詰所と共に解体撤去することが決まっている。