■ 「龍馬伝」が終わった。大河ドラマを欠かさず観たのは今回が初めてだった。このブログに既に書いたことだが、私は「龍馬伝」を恋愛ドラマとして観ていた。 円柱だって方向によって円にも四角にも見える。ドラマだって同じこと、いかようにも観ることができる。
龍馬の幼なじみ・加尾。千葉道場の佐那の憂いを帯びた表情。お龍が時々みせたどこか寂しげで、ちょっと暗い表情。長崎のお元のコケティッシュな表情。ストライクゾーンは広めかもしれない。お龍はそのど真ん中だった。
このドラマはどのように終わるのか興味を持って最終回を観た。私は龍馬が刺客に襲われた瞬間、それに同調するように画面も突然真っ黒になって、白い「完」の文字がすっと出て、その後エンドロールが静かに流れる・・・、とシーンの流れをイメージしていた。ドラマでは「付け足し」のようにその後の弥太郎を描いていた。あれ「弥太郎伝」だっけ、このドラマ・・・。
このドラマは映像がリアルでしかも美しかった。逆光の多用、強調された光と影、斬新なカメラアングル。
これで欠かさず観る番組が日曜美術館だけになった・・・。