**例えば、千年に一度の大地震がきた時に、地下の所の貫梁が先行して壊れるようなシステムにして一編、壊しておいて、それを戻す。(中略)その辺は常にフェールセーフというか、「リダンダンシー」の確保をやらないとダメなんです。(後略)**
**やっぱり、全く今まで前例がないものをやろうとしている時には、それくらい慎重にならなかったら、何があるか分からない。だって、地震だってまだ分かっていないわけすし、何も分かっていないんですよ。やっぱりそこのところを自覚しなきゃ。(中略)自然に対してはやっぱりすごく謙虚にならなきゃいけない。(後略)**
以上 構造家・佐々木睦朗氏の発言(『内藤廣対談集 複眼思考の建築論』 INAX出版 37頁)
少し元気を出して中断していた「日々の読書」を始める。
先日届いたこの本は「INAX REPORT」に連載された内藤 廣さんのインタビュー記事を集録したもの。せんだいメディア・テークの構造設計をした佐々木さんのように千年に一度の地震を想定内としている技術者もいれば、全く想定外としている技術者もいる・・・。一体この違いは何に拠るのだろう・・・。 想像力かもしれない。
フォールトトレランス:失敗や障害が起きることを見越してどんな事態に陥っても全体としての機能を失わないようにすること。