松本の蔵 110706
■ 松本市内の蔵(しばらく前にもこの蔵の写真を載せました)の外壁に付けられている2段の帯に注目。
本来この帯は鉢巻きのようにぐるっと外壁を一周しているのですが、どうやらその一部が欠落したまま外壁が補修されたようで、帯の断面(小口)を見ることができます(右の写真)。断面の形状からこの帯が単なる飾りではなく水切りであることが分かります。
外壁を伝わって落ちる雨水はこの水切りで外壁を離れて落下します。外壁の汚れや劣化を防ぐための工夫ですね。このような工夫は今の建築にも取り入れることができます。
先人たちの工夫にもっと注目すべきだと思います。