透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「土門拳の昭和」

2011-07-24 | A 読書日記


美術館の入口に張られたポスター

 松本市美術館で開催中の「土門拳の昭和」を観てきました。展示作品数300点、これだけ充実した展覧会が地方の美術館で開催されていることは驚きです。

土門拳は26歳で報道写真家として活動を始めたそうですが、それから様々な対象にカメラを向けてひたすら昭和という時代を撮り続けました。昭和34年に撮った「筑豊のこどもたち」の中で、「るみえちゃん」という少女の写真(下)は私が特に強く印象づけられている作品です。これほど子どもの「悲しみや不安」を表現した作品を私は他に知りません。



高村光太郎は土門拳の作品を**土門拳はぶきみである。土門拳のレンズは人や物を底まであばく。レンズの非情性と、土門拳そのものの激情性とが、実によく同盟して被写体を襲撃する。この無機性の眼と有機性の眼との結合の強さに何だか異常なものを感ずる・・・・**(「日本名建築写真集1 室生寺」新潮社の解説文からの引用)と評したそうですが、この作品だけでこの指摘が正鵠を射ていることを示すに充分だと思います。

戦後間もない東京、子どもたちが無邪気に遊ぶ姿を写した動きのある写真や室生寺で撮った仏像の静かな写真など各作品の力強さに圧倒されました。


サッカー観戦記

2011-07-24 | A あれこれ





 昨晩(23日)はアルウィン(←過去ログ)でサッカー観戦をした。松本山雅FC対ホンダFC(静岡)。前半30分頃、正面からミドルシュートをきれいに決められて先制を許すも、後半の残り2、3分のところで木島のシュートが決まって辛くも同点に追いついた。

勤務先の同僚たちと合流するはずが、ケータイ(多機能になってもう携帯電話とは言わないですね)を忘れて連絡がとれず、ひとりで観戦することに・・・。帰宅して確認すると誘ってくれたKさん(そうか、彼女もKさんだ)から2回着信があった。

私の前の席で爽やかカップルが観戦していたが、同点になったとき、女性が後ろを向いて私とハイタッチをしてくれた。中年おじさんは、こういうのがとてもうれしいのです、ハイ。それからは勝ち越しゴールを期待して総立ちで応援したが、結局1対1で引き分けた。

冷静にみて攻撃も守備も相手チームが上だ、と思った(などと書くと、Kさんに文句を言われそうだが)。守備から攻撃に転じた時、もっと効率的なパスを出して速攻して欲しい。どうも攻めが遅い。ゴール前でだんご状態からのシュートは美しくない、なんちゃって ^^;