153(再)山形村下竹田にて 撮影120424
263 松本市笹賀にて 撮影120424
全国灰まき行脚の花咲じいさん松本平通過。
153(再)山形村下竹田にて 撮影120424
263 松本市笹賀にて 撮影120424
全国灰まき行脚の花咲じいさん松本平通過。
■ 昨日(23日)の朝日新聞の生活面に「耐震シェルター」が取り上げられていた。
「耐震シェルター」は何種類もあるようだが、記事で紹介されていたのは既存住宅の居間の中に鉄骨で箱状に骨組みを組んで内部を仕上げてシェルターを造るというものだった。
阪神大震災で地震の直接的な被害で亡くなった人の9割近くが家屋の倒壊や家具の転倒によるという。住宅の第一義は人の生命を守ることなのだが・・・。このことを踏まえて、家屋の中に耐震性が高くてつぶれる心配のない独立したというか、完結したシェルターを造るという、なるほど!なアイデア。既存の木造家屋の軸組みを補強して耐震性を向上させるという一般的な考え方とは違う発想だ。
工期2週間で工事費は300万程度だと記事にあった。これはもちろん条件によって異なるはずだが目安にはなるだろう。
この記事を読んでいて、シェルターという言葉からの連想か、安部公房の『方舟さくら丸』という小説を思い出した。ちょうど「『古事記』神話の謎を解く」西條勉/中公新書を読み終えたところ。で、この小説を再読することにした。
**地下採石場跡の巨大な洞窟に、核シェルターの設備を造り上げた〈ぼく〉。〔生き延びるための切符〕を手に入れた三人の男女と〈ぼく〉との奇妙な共同生活が始まった。だが、洞窟に侵入者が現れた時、〈ぼく〉の計画は崩れ始める。(中略)核時代の方舟にのることができる者は、誰と誰なのか?現代文学の金字塔。** 以上文庫本のカバー裏面の紹介文。
思考実験的な色合いの強い作品。東日本大震災、福島第1原発の大事故後の今、この小説を読んで何を考えるだろう・・・。
『方舟さくら丸』安部公房/新潮文庫は93年の2月に読んだ。