写真を回転して花を下向きにした。
■ 20日に出演したラジオ番組で、火の見櫓について話をした。相手にものの形を説明するとき、似ているものに喩えると伝わりやすい。パーソナリティの山本広子さんは進行役でもあるし、ある意味、聴視者を代表する相手でもあるわけだ。だから、というか、他に方法などないので山本さんに理解してもらえるように話したつもりだ。だが、火の見櫓の姿・形や技術的な内容をわかりやすく説明することはなかなか難しい、と思った。テレビ番組であれば写真を示せばいいのだろうが・・・。
予め打ち合わせができれば、どう説明するか考えておくこともできるが、放送が始まる前の下打ち合わせは無かった。まあ、下打ち合わせなどしない方がライブ感が出ていいのかもしれない。
火の見櫓の屋根の形に話が及んだ時、ブログで写真のような反りのついた屋根の形をアサガオに喩えたことがあったので(→こちら)、そのことが直ちに浮かんで同様の説明をすることができた。
山本さんから地方によって火の見櫓の形が違うのかどうか、形の地域性を問われたときは民家のことが直ちに浮かんだ。これは私にとっては当然の反応だった。だが、あまり冗長な説明でもいけないと思い、民家については具体的な内容には触れないで、静岡県の火の見櫓の屋根の形を説明しようと思った。長野県では見られない特徴的な屋根が静岡県にはあるから。
その形を何に喩えるのがいいか・・・。放送の時は直ちにスズランが頭に浮かんだが、偶々スタジオのテーブルに飾ってあったチューリップ(前々稿の写真)に喩えた。
チューリップは離弁花だから屋根の喩えとしては相応しくない、ということに気がついたのは番組が終わった後だった・・・。スズランは合弁花だし、下向きに咲くから喩えとしてはピッタリだったのに・・・。でもまあ、離弁花、合弁花などということにこだわらなければ、チューリップとスズランは形の印象がよく似ている。そう、静岡県にはチューリップのような形をした屋根の火の見櫓が立っている。
このような喩えで聴視者は形をイメージすることができただろうか・・・。でも、方形(ほうぎょう)屋根で勾配がきつくてふくらむほどむくりがついている などと話しても ? だっただろう・・・。