透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

467 468 長野市篠ノ井の火の見櫓

2014-03-28 | A 火の見櫓っておもしろい

 
467 長野市篠ノ井

 所用で長野へ。帰路、更埴ICまで一般道を走って火の見櫓を2基見つけた。

1基目。細身の櫓、カンガルーの袋のように櫓の外についた踊り場、上部のブレースにはターンバックルがないと観察して、これは東信地方の火の見櫓の特徴だと気が付く。





取り付けられていた銘板に「上田市 宮島工業株式會社」とあった。



脚元がゴミステーションになっていたが、これは切ない。


■ 2基目。 遠くに見えた火の見櫓。細い生活道路を通って到達した。4角形の櫓に4角形の屋根、円い見張り台という構成は1基目と同じ。踊り場の形が違う。幅広の鋼材の蕨手も1基目とは印象が違う。共に半鐘は屋根の中心吊り。

 
468





脚元は正面のみアーチ部材を、他の構面はリング式ターンバックル付の丸鋼ブレースを用いた構造。




 


466 安曇野市豊科の火の見櫓

2014-03-28 | A 火の見櫓っておもしろい

 
466 安曇野市豊科



6角形の屋根を3角形の櫓が支える構造は合理的 半鐘を中心に吊るさないのは叩きやすさを考慮しているから



 安曇野市豊科南穂高の火の見櫓。ときどき通る幹線道路を走行中、火の見櫓センサーがこの火の見櫓に反応した。

見張り台床面までの高さを、例によって梯子の段数から概算すると約8mだった。見張り台から上の高さを加えて、総高11mちょっとくらいか・・・。3角櫓に6角屋根、円い見張り台という組合せはよくあるタイプ。

屋根を支える下地組、半鐘を吊るす部材の取り付け方がよく分かる。軒先に蕨手が無いのは、なんとなく物足りない感じ。

脚部の構成もよくあるタイプ。アーチ材を柱材の途中で止めてしまうのは、構造的にも意匠的にもしっくりこない。繰り返し何回も書くが、やはり柱の根元まで伸ばしてトラス構造にしてあるタイプがよい。

錆止め塗装をきちんとしてあるのは好ましい。

長野県内に火の見櫓はどのくらいあるか・・・。松本在住の方の10年くらい前の調査で2300基くらいと推定されている。その後、毎年撤去処分されていることを考慮して現在、2000基くらいか。

火の見櫓巡りは終わらない・・・。