透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

深川江戸資料館

2016-03-27 | A あれこれ

週末東京7

■ 上野から地下鉄を銀座線、半蔵門線と乗り継いで清澄白河駅へ。今回、一番行きたかったところはここ、深川江戸資料館(江東区白河1-3-28)。 ここには江戸時代の火の見櫓が実物大で再現されている。


△ 天保年間(1830~1844)の深川佐賀町(隅田川に面し、江戸湾にも近く、川と海に接した町)の街並みを実物大で再現した常設展示室。手前に長屋、米屋の土蔵、奥に火の見櫓。


△大通りに面して並ぶ2階建の表店(おもてだな)




△ 表通りから表店の裏側に入る小道に面して平屋建ての裏店が並ぶ。井戸や便所、ごみ溜めなどは共同

資料館で入手した資料(資料館ノート第114号 H28年3月16日発行)によると、文政11年(1828年)には江戸の平均的な店借率(長屋住まいの借家人)は約70パーセントだったという。深川地域では82.5パーセントで、江戸市中で最も高い割合だったそうだ。






△ 裏店の内部 熊さん、八っつぁんの世界 6帖(間口1間半、奥行2間)の大きさ。簡素な暮らしぶりが窺える。



火の見櫓の外壁は押し縁下見板張り。江戸時代の火の見櫓は、町火消の火の見櫓が3丈(*1)まで、定火消の火の見が5丈までと高さが決められていた。高さから判ずれば、町火消の火の見櫓、外壁の下端の位置が低いように思うが・・・。

1* 丈は長さの単位 1丈は10尺(約3メートル)


二八そばの屋台







櫓の内部は暗く、よく見えなかった。せっかくきちんと造ってあるのだから、明るくして見学できるようにして欲しいものだ。

登ってみたかった・・・。






601 上野消防署外壁の火の見櫓

2016-03-27 | A 火の見櫓っておもしろい

週末東京5

■ 東京に行ったらどこそこの何々を食べたいなどという希望は全く無く、食事に頓着しない私。だが、店は選ぶ。北新宿の鎧神社の狛犬を見て、大久保駅に戻る途中で中華料理屋の店内の様子を覗いてお客さんが多いことや雰囲気を確認。味噌ラーメンを食べた。安くて美味かった。 

大久保駅から総武線で秋葉原まで行き、山手線に乗り換えて上野へ。上野の美術館には何回か来ているが、今回は公園改札とは反対側の入谷改札から外に出た。そこから徒歩で7、8分のところに上野消防署がある。ここのレンガ調タイルを貼った外壁に設置されている火の見櫓のレリーフを見に来たのだ。そう、わざわざ。





レリーフとなった旧下谷消防署の望楼(火の見櫓)の見張り台が東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」に保存されている(下の写真は友人n君提供)。半鐘も吊り下げてある。

 
601


 過去ログ


鎧神社(北新宿)の狛犬

2016-03-27 | C 狛犬

週末東京4

大久保駅で総武線の電車を降り、住宅街の狭い道を歩くこと10数分、鎧神社(新宿区北新宿3-16-18)に着いた。古くは「鎧大明神」と呼ばれ、平将門公の鎧を埋めたという伝説の他、鎧にまつわるいくつかの伝説があることから鎧神社となったとされているそうだ。

御祭神は日本武命、大己貴命、少彦名命、平将門公の4柱。







拝殿の前に一対の狛犬が参道正面を向いて鎮座している。


拝殿後方の本殿



拝殿に向かって右側の阿形の狛犬(上の写真の奥の狛犬)







昭和11年9月吉日

左側の吽形の狛犬








拝殿の左側後方にもう一対狛犬が鎮座していた。 

右側の阿形の狛犬







左側の吽形の狛犬









天保七年(1836年)丙申五月 今年と同じ干支 ちょうど180年前の建立


末社 稲荷神社








摂社 天神社 御祭神は菅原道真公。





鎧神社を訪ねたのは全国的にも大変珍しいという狛犬型庚申塔を見たかったから。一対の狛犬を用いた庚申塔。台座の正面に庚申奉造立供養とあり(下の写真)、側面に享保六年(1721年)丑天十一月と記してある。






 


600 武蔵野市境南町の火の見櫓

2016-03-27 | A 火の見櫓っておもしろい

週末東京3


600 撮影日160326

 JR中央線の武蔵境駅の南口から徒歩で10分くらいのところ(武蔵野市境南町)、RC造(S造ではないと思う)の消防団詰所の屋上に立っている火の見櫓。四角錐台の櫓に屋根と見張り台を載せている。すっきり整った形。背はそれ程高くはない。梯子は櫓の外に設置されている。半鐘が吊り下げてあるが、櫓にモーターサイレンを設置してある。













599 八王子市高倉町の火の見櫓

2016-03-27 | A 火の見櫓っておもしろい

週末東京2


599 撮影日160326

 JR八高線の北八王子駅から徒歩で10分、住宅街の通りに面して立っている。 4角形でかなり背の高い櫓、方形(ほうぎょう)の屋根、円形の見張り台。

(写真追加予定)



高倉稲荷神社の境内の隅にあって、櫓は明るいえんじの配色が印象的な消防倉庫を跨いでいる。倉庫の横に設置された梯子をプレートで覆い、登ることができないようにしてある。



屋根は鋼板横葺き。頂部に細い丸鋼のくるりんちょな飾り。避雷針が屋根の横に設置してある。4本の柱からそれぞれ2本の方杖を出し、円形の床面を支えている。



踊り場に半鐘が吊り下げてある。半鐘がきちんと写るアングルを探すべきだった・・・。消火ホースを掛けるためのバー材を設置してある。



消防倉庫の屋根の上に設けた踊り場。



神社の境内から火の見櫓の脚元を見る。倉庫を跨いでいる。アーチ材と柱材をきちり留めてある。







鉄塔のある風景

2016-03-27 | A あれこれ

週末東京1

 昨年の4月から1年間、鄙里にある集落の役員(地区長)を務め、先日新年度の役員への引き継ぎが終わりました。バンザイ!昨日(26日)自分へのご褒美(って何年か前から耳にするようになりました)というか慰労のために日帰りで東京へ出かけてきました。鄙里で暮らしていると、時々、都会の街中に身を置きたくなるのです。

以下時系列に沿って日帰り東京の記事を書きます。


八王子駅のホームで八高線の電車を待つ

いつもの通り、松本発6時51分のスーパーあずさ4号に乗車。八王子駅で八高線の電車を待つ間、この鉄塔を撮りました。構内を照らす照明鉄塔ではないかと思いますが、定かではありません。先日、鉄塔写真家のふじのさんと会ってから、鉄塔が気になるようになりました。

八高線の電車で北八王子駅へ。


北八王子駅を出て目にした東京電力の送電鉄塔

北八王子駅を出たところで目にしたのがこの送電鉄塔です。いままで送電鉄塔を美しいと思って眺めたことはありませんが、この鉄塔のオリジナルなフォルムを美しいと感じたのです。

ここへ来た目的はこれ、八王子市高倉町の火の見櫓を見るためです。 東京の郊外にはまだまだ火の見櫓が立っているのです。



この火の見櫓については次稿で。