透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 枠火の見の半鐘を叩く(再掲)

2019-12-28 | A 火の見櫓っておもしろい

拙著『あ、火の見櫓!』に写真①のセットの間違いが分かりますか?というクイズを載せています(31頁)。答えを示していませんが、2016年3月27日に掲載したこの記事に答えを示していました。このことをすっかり忘れていました。消防博物館で正しく直してあったことも忘れてしまっていました(写真②)。ここに再掲します。


週末東京7

 深川江戸資料館から消防博物館へ地下鉄で移動。消防博物館は地下鉄丸の内線四谷三丁目駅のすぐ近くにある。この資料館には2012年7月に行った。

 

その時に枠火の見で半鐘を叩く火消しの向きの誤りに気が付いた。では左側に半鐘があり、叩くことができない。そのことを後日博物館に電話して指摘したが、その後どうなったか気になっていた。で、行ってみた。

 ②

火消しがこちらを向いている。②  正しく直してあった。 私の指摘を受けて直したのかどうか分からないが、嬉しかった。



江戸時代の火の見櫓の模型 左から大名火消の火の見櫓、定火消の火の見櫓、町火消の火の見櫓、一番右は小さくて分からないが、町火消の枠火の見(上の写真と同類)。





消防博物館には消防自動車の模型も展示されているが、車にはあまり興味はない。


20160327



1229 東筑摩郡生坂村の火の見櫓

2019-12-28 | A 火の見櫓っておもしろい


1229 東筑摩郡生坂村北陸郷草尾 3脚無4型 撮影日191226

 角形鋼管(角パイプ)の柱3本から成るの消火ホース乾燥塔に半鐘を吊り下げている。ブレースのターンバックルは鉄骨造に一般的な割枠式を用いている。



3角形の櫓と4角形の作業台の組み合わせの場合、上の写真のように納めるのが「正解」だと思う。落下防止かごの設置も好ましい。



梯子の下端が地上2メートルくらい。建設当初からこうなっているのか、後年の対応かは不明。ただし一番下の水平部材(等辺山形鋼)を注意深く観察して、梯子を取り付けるための部材の溶接痕の有無を確認すれば分かったはず。いまだにこのような観察漏れがあるのがなんとも情けない。



踊り場に吊り下げてある半鐘は乳付きの立派なもの。以前この辺りに火の見櫓が立っていて、そこに吊り下げてあったものを移設した、と想像する。近在の方に伺えば分かることだが・・・。