■ 小野宿、旧小野家住宅の向かいにある旧小澤家住宅(油屋)も見学した。①
旧小澤家住宅(油屋)外観
旧小澤家住宅は梁間9間、桁行8間の本棟造りの旅籠。安政六年(1859年)の大火で焼失、翌年に再建を始めて万延二年(1861年)に完成している。正面の意匠は旧小野家より派手。右側の凹部に式台玄関の設え。②
「おえ」幅2間の神棚が目を引く。③
「おえ」の上部は吹き抜け。梁の交叉部から立ち上げた小屋束が棟木を支えている。④
「げんかん」上客は式台からこの部屋に入る。⑤
「げんかん」「なかのま」「かみざしき」と並ぶ。⑥
「かみざしき」の床の間 ⑦
「かみざしき」の床の間、床柱下端の筍面 筍(たけのこ)に似ていることから付けられた名前。床框の下側のこのような面取りは初めて見た。名前があるはずだから調べないと・・・。⑧
2階の客間
今では和室はもちろん、床の間の無い住宅が圧倒的に多い。茶道、それに関連する器や生け花、墨書、きもの、作庭などの伝統的な和の文化は和の空間と共にある。すまいに和の空間を設え、これらを身近な文化にし続けたいものだ。
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