915 韮崎市円野町入戸野の火の見櫓 4脚44型 撮影日171009
■ 櫓は小ぶりで踊り場もなく、直線的に逓減している。櫓の内部の梯子を一気登りするようになっている。見張り台と屋根のバランスは好い。
やはり屋根には蕨手があり、てっぺんに避雷針と風向計、飾りがあると好い。スピーカーが無いのでスッキリ。
トラスの4本脚
915 韮崎市円野町入戸野の火の見櫓 4脚44型 撮影日171009
■ 櫓は小ぶりで踊り場もなく、直線的に逓減している。櫓の内部の梯子を一気登りするようになっている。見張り台と屋根のバランスは好い。
やはり屋根には蕨手があり、てっぺんに避雷針と風向計、飾りがあると好い。スピーカーが無いのでスッキリ。
トラスの4本脚
914 韮崎市清哲町青木の火の見櫓 4脚44型 櫓の左後方に富士山が見えている。撮影日171009
火の見櫓の脚部と倉庫が一体化されいる。同時に施工しないと、
このようにはできない。「昭和貮拾九年五月竣工」の銘板が倉庫に取り付けられている。
①
913 韮崎市清哲町青木の火の見櫓 4脚44型 撮影日171009
②
■ ①の写真のように道路を中心に配置し、家屋などで遠近感、奥行き感を示す構図を「道路山水」という。このことを吉田博展(今年5月に上田のサントミューゼで開催された作品展を鑑賞した)で知ったが、②と比較すると確かに①の方が魅力的だ。上に伸びる櫓と後方に伸びる道路が空間的な広がりと奥行きを感じさせる。
この火の見櫓も末広がりのなめらかなカーブが美しい。
③
屋根に避雷針がないと頂部が締まらない。この屋根は反り(八という漢字のような形の屋根のカーブ)がきつく、軒先では逆勾配になっている。住宅の屋根なら雨水が溜り、雨漏りの原因になりそうだが、火の見櫓だか別に問題はないだろう。見張り台の手すりの飾りはよく見るデザインだが、縦長だ。床のハッチに蓋を付けてある。スピーカーが床下に設置してあるが、この位置だとあまり目立たない。
④
脚部がコンクリートブロック造の消防倉庫の屋上から出ているが、④の写真の様子から、スラブを貫通して床面に達していると判断できる。
911 火の見櫓のある風景 韮崎市龍岡町若尾新田 4脚44型 撮影日 171009
この電線、何とかならないものだろうか・・・。
脚部を構成する斜材が下端に達していない。やはり前稿の火の見櫓(942)の脚部のように下端に達している方が好ましい。
910 甲斐市下今井(甲斐市役所双葉庁舎敷地内)の火の見櫓 4脚6〇型 撮影日171009
■ 櫓のフォルムは好いのだが、屋根が小さ過ぎ、バランスを欠いている。
この写真を見ても見張り台の大きさに比して屋根が小さく、バランスを欠いていることが分かる。言うまでもなくこれは私の主観に因るが。
6角形の屋根を4角形の櫓に載せている。正6角形に内接する4角形(正方形)にすると上手く納まることを示しす、なるほど!な1基。
直線的な脚部だが十分美しい。
909 甲府市向町の火の見櫓4脚無4型 撮影日 171009
■ 普段目にする火の見櫓とは姿・形が違うが、これも立派な火の見櫓。屋根が無く、代わりにスピーカーが5つも設置されている。
向町公民館に併設された消防車庫の屋上に立っている。屋上まで外壁に設置された梯子を登り、そこから櫓内部の梯子を登るようになっている。脚(柱下端)が屋上の基礎にあるのかどうか、分からない。屋上の基礎だけで問題なく固定できるのかどうか・・・。
櫓内に納めた狭い見張り台、その上にフレームを伸ばして小屋根付きの半鐘を設置している。見張り台の床面の開口は塞ぐことができるように蓋が付いている。
火の見櫓は十基十色だということを改めて実感した。
908 笛吹市春日井町桑戸の火の見柱 撮影日 171009
■ 狭い生活道路に入り込んでこの火の見柱に遭遇した。やぐらセンサーの感度が良くないと見逃してしまったかもしれない。見つけたものの、適当な駐車スペースが無くてスルーした火の見櫓もあった。
このコンクリート柱は電柱の転用であろう。電柱の用途以外でコンクリート柱ってつくられているのかな・・・。
907 山梨市大野の火の見櫓 4脚44型 撮影日 171009
■ 長野県には火の見櫓が多いが、山梨県も多い。この日、所在地を確認しておいたのは甲州市大和町の道路またぎ櫓のみ。帰路は適当に道を進んで「あった!」を楽しんだ。
手すりの飾りは下が〇で上が蔓状、前稿の火の見櫓とは逆になっている。
反りがきつく、軒先で勾配が取れているのか分からない屋根。逆勾配になっているようにも見える。
櫓から脚の下端までカーブがなめらかに連続してる。これは好い。
906 山梨市一町田中の火の見櫓 4脚884(面取り)型 撮影日 171009
■ 国道411号から脇道を少し入ったところに立っている。なんとなくの印象だが、山梨県内の火の見櫓の櫓のフォルムは整っていて美しいものが多い。この火の見櫓然り。
この見張り台は8角形?それとも4角形の面取り型? 判断に迷うということは、定義がはっきりしていないから。辺の数をその長短に関係なく数えて判断することにすれば8角形だが、どうもそのように割り切ることができない。このくらいが4角形(面取り)と8角形の分かれ目か。
踊り場は見張り台とデザインがよく似ているが、辺の長さの比率が違う。手すりの飾りの〇の数を数えると分かる。見張り台は長辺が6、踊り場は7。見張り台の平面を8角形とし、見張り台を4角形(面取り)と判断した。
脚部の様子。
905 山梨市下栗原の火の見櫓 4脚444型 撮影日 171009
■ 甲州市大和町鶴瀬に立っている道路またぎの火の見櫓を見てから、カーナビに国道20号で帰るルートをセットして、適当に脇道に入って火の見櫓を見てきた。
この火の見櫓は国道411号沿いに立っていて遠くからよく見えていた。櫓の形は整っている。屋根の形に特徴がある。
平面が4角形の屋根は屋根面が反っているのもが多いが、この屋根は下り棟(稜線)のラインがSカーブになっている。この形は珍しい。こんな形の屋根もあるのだから、火の見櫓めぐりはやめられない。
踊り場に半鐘が吊り下げてあり、消火ホースを掛ける仕掛けもある。ここまでの高さは10mくらいと推測できるので総高は15mを越えているだろう。
太くて短い脚が高い櫓をがっしりと支えている。
リング式ターンバックル部分。このブレースの処理はどうしたことか?
904 山梨市中村の火の見櫓 4脚44型 撮影日 171009
■ 脚部に設置されている銘板により1953年(昭和28年)2月の建設されたことが分かった。隣の詰所は新しい。火の見櫓のコンクリート基礎の様子などから、詰所建設時に手を加えたものと思われる。櫓の末広がりのフォルムは整っていて美しい。残念なことに見張台に新たなフレームを設けてスピーカーを取り付けている。これで印象がすっかり変わってしまっている。
柱材の等辺山形鋼に別の部材を添えて補強している。錆止め塗装がきちんとしてあり、ピカピカ。とても60年以上も経っているとは思えない。
903 甲州市勝沼町勝沼の火の見櫓 撮影日 171009
■ 東京に向かう電車からこの辺りの景色を見るのが好きだ。石和温泉駅を過ぎると電車は大きく北へ迂回して進み、塩山駅あたりで向きを変え、勝沼ぶどう郷駅(旧勝沼駅)に向かって次第に高度を上げて行く。車窓から甲府盆地が俯瞰できるようになるが、起伏した丘陵地を覆うぶどう園、点在する民家の俯瞰景が美しい。昨日(9日)、その風景の中にすくっと立っている火の見櫓との出会いを期待して移動したが、叶わなかった・・・。
両側にぶどう園が続く道を進むと消防団の詰所と火の見櫓があった。鋼管で平面が4角形の櫓を組み、中間に半鐘を吊り下げている。その位置から、櫓の左側面に梯子があるはずだが見当たらない。柱を繋いでいる横架材を登っていたのだろうか。半鐘を叩かなくなって、外してしまったのだろうか。
■ 道路またぎ櫓を見てから、中央道ではなく、国道20号を帰ってきた。途中で出会った火の見櫓を順に載せていく。火の見櫓は全部で27基(再訪したもの2基を含む)。
902 撮影日 171009
■ JR甲斐大和駅前に立っている火の見・・・、立体構造ではないから櫓ではないし、かと言って梯子でもない。これは何んだ? 火の見梯子かな・・・。
鋼管2本を細い鋼管の横架材で繋ぎ、各フレームにブレースを入れている。その横に梯子を付けているが、優に10メートルを超える高さまでこのような仕様の梯子を登るのはとても怖いと思う。
この火の見櫓を見てから国道20号を帰ってきた、途中あちこち寄り道をしながら。
①
901 山梨県甲州市大和町鶴瀬の火の見櫓 4脚444型(道路またぎ)撮影日 171009
■ 山梨県の甲州市(*1)にも道路をまたいで立っている火の見櫓があることが分かり、今日(9日)出かけてきた。勝沼ICで中央道を下り、国道20号(甲州街道)を大月方面へ4キロほど進んでここに着いた。所要時間は予想通り1時間半だった。①の手前の道路が国道20号。
②
国道20号から枝道に入ると、この火の見櫓が道路をまたいで立っている。ただし今まで見てきた道路またぎ櫓とは様子が違う。櫓の下部をカットして、鉄骨のフレームの上に載せたものと思われる(④、⑤の様子から判断した)。この姿を見て北安曇郡池田町正科の火の見櫓(⑩ 撤去され、現存しない)と似ていると思った。踊り場のところに四方から控え柱をあてている。
③
反対側から見る。東向きとなるため逆光、上手く撮れなかった。このような状況だと曇りの日の方が好ましい。
④
櫓の柱材(山形鋼)をH形鋼のフランジに固定している。
⑤
脚部のアーチ部材もカットして下フランジに載せていることが分かる。
⑥
道路をまたぐフレームの下から火の見櫓を見上げる。
*****
⑦
直線で構成された屋根と見張り台。端正で美しい。
⑧
踊り場と控え柱
⑨
道路をまたぐ櫓の脚、というより架台。
⑩
北安曇郡池田町正科にあった火の見櫓。
*1 甲州市は2005年11月に塩山市、勝沼町、大和村が合併してできた。