透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

8富士見町境の火の見櫓望遠(追記)

2023-04-17 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)富士見町境 4柱4〇型トラス脚 2023.04.12

 車で走行中にこの火の見櫓が見えてきたが、その時この火の見櫓は以前見ているな、と思った。こんなに遠くから見るのは初めてだったのに、なんとなく。調べると確かに既に見ている火の見櫓だった(過去ログ)。この風景、実に魅力的。

何がどう魅力的なのか・・・。

一番手前に畑の黄緑色のエッジ、その向こうに火の見櫓や赤い方形(*1)の屋根の屯所(詰所)など、桜、その後方に新緑の木々、さらに左奥の山、そして一番遠方に薄くて均一な空色の山なみ。この風景を分析的に観察すると以上の6つの層(レイヤー)によって構成されていることに気が付く。それらの層は空気遠近法そのままに、手前から奥へと次第に均一で薄い色の層になっている。

ぼくはこの様な風景の捉え方に布絵作家の坂井真智子さんの作品(下)で気づかされた(過去ログ)。この風景の魅力はぼくのいつもの描法では表現できないかもしれない。それにしても魅力的な風景だ。



*1 短い棟があるから正確には寄棟、ということを過去ログの写真で確認した。


7富士見町境の火の見櫓と小泊Fuji

2023-04-17 | A あれこれ


(再)富士見町境 4柱44型トラス脚 2023.04.12

     
この火の見櫓も既に2022年10月に見ている(過去ログ)。その時は屋根の四隅の蕨手とは形状が違う飾りの名前が分からなかったが、その後、同形のものが社寺建築の瓦屋根に見られることが分かった。その呼称を隅角(すみづの)と言うことから、この火の見櫓の屋根にある飾りも隅角と呼ぶことにした(*1)。

*1 拡大写真は別の火の見櫓の隅角



富士見町境まで出かけて行ったのは現在建設中の「小泊Fuji」の様子を見たかったから。藤森照信さんといえば銅板葺きの屋根と焼杉板張りの外壁だが、その工事も終わり、屋根には桜の木も植えられていた。ネット情報によると6月に竣工、8月にオープンが予定されているとのこと。完成したら見学したいな。


 


6富士見町境の火の見櫓

2023-04-17 | A 火の見櫓っておもしろい


1461 富士見町境 4柱6〇型トラス脚 20230004.12

 南信地域では4柱44型が最も多く、全体のおよそ6割6分を占める。この火の見櫓のような4柱6〇型はごく少数だ。やはり組合せとしては柱が4本で屋根と見張台が4角形という組合せ、4柱44型が見た目にもしっくりくる。


梯子を見張り台の床面から1mくらい上まで伸ばしている。好ましい配慮だ。このようにしてあると梯子と見張り台の移動がしやすい。梯子の上端が床面だと、移動の際に怖い思いをする。経験的にこのことを知っている。




南信地域には踊り場まで梯子が櫓の外側に設置されている火の見櫓も少なくないが、この火の見櫓は地上から櫓内に設置されている。この脚、タイプ分類上はトラス脚としているが、正確を期すならトラスもどき。


 


2富士見町富士見の火の見櫓

2023-04-17 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)富士見町富士見 松目集落センター向かい 3柱66型トラス脚 2023.04.12

 現在立っている火の見櫓が最も多く建てられたのは昭和30年代前半のこと。戦前から立っていた火の見櫓を戦時中に解体、金属供出したために、戦後新たに建てたという事情による。従って火の見櫓は古くからある集落に立っていることが多い。このようなことを意識して火の見櫓巡りをする。

蔵も古くからある建物だから、火の見櫓と蔵のツーショットが撮れることも少なくない。その様は実に好く、絵になる。実際、私が描くスケッチにも蔵が入ることが多い。


スレンダー。もう少し下方の広がりがあっても良かったかも(などと勝手なことを書く)。


なぜか鮮明に撮れた。リング付きのブレースを見張台の手すりに用いている。櫓部分とデザイン的に連続しているが、全く違うデザインにして明確に切りかえてある方が好みかな。


屋根と見張台の様子を伝えるために、上掲した2つのアングルの写真が欲しい。


脚部はキッチリトラス。


 


1富士見町富士見の火の見櫓

2023-04-17 | A 火の見櫓っておもしろい

 諏訪地域の火の見櫓巡り(ヤグ活)を今月12日にした。


1460 富士見町富士見  4柱44型トラス脚 2023.04.12
           栗生集落センターの近くに立っている。1961年(昭和36年)12月25日竣工







屋根の軒の反りがこのくらいだと和風だと感じる。




火の見櫓の真下が防火水槽になっている。