透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

5日光 後編

2023-04-18 | A あれこれ

 奥宮を参拝して石段を下り、唐門の前まで来た。

唐門


唐門 奥に本社



神輿舎に納められている神輿 屋根の四隅に付けられている蕨手を撮りたかった。露出の合わせ方が難しい・・・。



陽明門下に並ぶ灯籠 灯籠の屋根にも蕨手が付いているものが多い。

本地堂で鳴龍体験。天井に描かれた大きな龍の頭部の真下で叩く拍子木の音がしばらく鈴のような音で響く。フラッターエコーだと説明されている。そうだよね。



これは? 陽明門の手前の石柵の裏側に獅子が・・・。下調べして行かなかったので、この飛び越えの獅子のことは知らなかった。運よく気が付いたものの、すぐ近くにおばちゃんが立っていて・・・。辛うじて撮った1カット。




この後、東照宮宝物館で家康ゆかりのお宝を見学して、昼食。




私は冷やしたぬきそば、友人は日光名物(ということは知らなかった)ゆばそば。


モスグリーンと白の組み合わせが美しい。

登録有形文化財に指定されている建物に入っている神橋庵で昼食。この時、既に2時半過ぎ。


東武日光駅に向かって歩く。奥宮まで207段もの石段を上り下りしたというのに、元気だ。途中でお土産に日光ラスクを買い求めて、駅近くのカフェで一休み。 

日光駅4時39分発の特急スペーシア日光4号は都合がよいことに新宿行き。 新宿着夕方6時35分。9時ちょうどのあずさ55号まで時間があるので、駅近くのカフェで反省会(?) 今日(14日)一日の歩数はここまで約16,000歩。すばらしい!

楽しく有意義な一日だった。友よ終日の付き合い感謝、再見!


余録


東照宮から歩いて東武日光駅に向かう途中でみかけた蔵造りの店舗


日光のJIS蓋 中心に市章、その下にNIKKOの文字。


塩尻のJIS蓋

JISで蓋の表面の図柄に関するの規定がなかったために全国で様々なデザインのマンホール蓋が作られた。だが、JISに参考として示されていたこの図を採用する自治体もあった。


* 東照宮について写真を数カット撮影したところで、バッテリー残量わずかの表示が・・・。予備に持ち歩いているバッテリー(不良バッテリーだが処分せず、カバン入れて持ち歩いている)と交換したが充電量が極めて少ないので最小限の撮影に留めた。教訓、充電器を持ち歩くべし。


4日光 前編

2023-04-18 | A あれこれ

 今年のToDoリストの「両国の回向院を参拝する」と「日光に行く」が実現できた。

14日の早朝、宿泊先から地下鉄を乗り継いで浅草へ。おのぼりさんな私にとって渋谷駅は迷路。案内表示を頼りに副都心線から銀座線に乗り換えた。東武鉄道浅草駅の1階、きっぷ売り場で8時40分に友人と待ち合わせしていた。

9時発の特急けごん11号で日光に向かう。車内には外国人旅行客が多かった。栃木に入って窓外に火の見櫓が3基見えた。浅草駅からおよそ2時間、11時前に東武日光駅に着いた。健脚な友人と徒歩で東照宮に向かう。私も今日だけ健脚?

日光山輪王寺


 三仏堂


逍遥園にある茶室・紫雲閣 三帖の茶室で炉が切ってないようだ。置き炉対応かな? 


東照宮

1 表門


石鳥居から表門を望む

 
表門の裏側に鎮座する狛犬


2 神厩舎の三猿


有名な神厩舎の三猿 

庚申塔の青面金剛像でも馴染みの三猿


3 陽明門




陽明門を見上げる。

 
陽明門の裏側にいる狛犬には一般参詣者は注目しないかもしれない。ピッカピカ! 

裏側で確認するのは逆さ柱。
 
どの柱も円の中に納められた図柄は上下逆にはなっていない・・・、どれが逆さ柱? 

ネットで調べて分かった。左と右の柱の地紋の向きが逆。このことをふたりとも知らなくて、どれが逆さ柱なのか分からなかった。せっかく東照宮まで来たのだから、ぜひ見ておきたいという観光客心理が働いた。事前学習が大事だと再認識。スマホなどに頼るのは最小限に留めるべき。いや、必要がないようにするべきだ。


4 奥宮へ


東回廊の眠り猫を見て、奥宮へ向かう。やはり奥宮を参拝せずして帰るわけにはいかない。


唐門(鋳抜門)とブロンズ狛犬


奥宮参拝後、帰路で再び撮影した狛犬


奥宮めざして207段もある石段をひたすら登る・・・。がんばれ、もうちょっと。まだ若い!

 
奥宮拝殿前の石造の参道狛犬。関東で最古とか。


宝塔(御墓所) 創建当初は木造だったそうだ。日本の歴史上、外すことができない人物・徳川家康。


前編終了


東京余録

2023-04-18 | A あれこれ

テレビ朝日本社 2003年竣工 槇文彦


国立新美術館 2006年竣工、2007年開館  黒川紀章・日本設計

 13日に出かけた「へザウィック・スタジオ展」の会場が六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューだったことから、近くの有名建築を俯瞰することが出来た。

槇さんは屋上も美しく設計しなくてはならないと何か(雑誌の記事だったか)に書いていたかと思う。テレビ朝日社屋の屋上はその言葉通り美しい。ファサードより屋上の方が魅力的とさえ思える。

「共生」は黒川さんの建築設計のコンセプト。国立新美術館の外観は自由曲面とスクエアな面との「共生」か。

2へザウィック・スタジオ展

2023-04-18 | A あれこれ

 両国の回向院を参拝した後、大江戸線で六本木へ移動。六本木ヒルズのカフェで待ち合わせしていた友人とランチして、森タワー52階の東京シティビュー(*1)で開催中の「へザウィック・スタジオ展」へ。














展示されているいくつもの斬新な(という形容では僕が感じた驚きを表現できていないが)プロジェクトに知的好奇心を大いに刺激された。展示されているプロジェクトの全てだろうか、実現しているものは写真や動画でも紹介されていた。

ただ奇を衒うための形態操作ではないか、このようなデザインにすることに何か合理的な理由はあるのか・・・。このような疑念を抱くことが「遅れていること」の証左なのかもしれない。建築デザインはもうこのような世界に入り込んでいるのだ。

僕が特に関心を持って観たのが既に完成しているグーグルの新社屋のプロジェクト「グーグル・ベイ・ビュー」だった。撮った写真のカット数を数えたら22カットもあった(インターネットで検索すると新社屋の様子を見ることができる)。このプロジェクトは僕の理解の範囲内にあった。








太陽光発電パネル(シート?)のテント群がフレキシブルなオフィス空間を創り出している。このような空間デザインがグーグルという企業のイメージを表出している。やはり先端産業を担う企業として凡庸なデザインではダメなのだ。

色んな産業分野において日本は一周遅れだと指摘されている。建築デザインもそうなのでは、と思わせるへザウィック・スタジオ展だった。この作品展に僕を誘ってくれた友人に感謝。


*1 森美術館(53階)とは別会場


1回向院参拝

2023-04-18 | A あれこれ

 一昨日(13日)の午前中に東京は両国の回向院をお参りし、午後に現在開催中のふたつの作品展を鑑賞した。この日は都内で一泊して昨日(14日)は日光東照宮を参詣した。本稿以下その記録。

13日はあずさ8号(塩尻発7時18分)で東京へ。新宿で総武線に乗り換えて両国駅で下車、回向院に向かった。両国駅から回向院までは徒歩で5、6分程。10時半過ぎに着いた。




回向院の正門脇に設置されている説明板(写真①右端)

火の見櫓の歴史は明暦の大火(1657年)がきっかけとなって、定火消が組織され、その屋敷に建てられたことに始まる。両国の回向院はこの大火の犠牲になった多くの人びとの弔うために建立されたから、火の見櫓と大いに関係のある寺院だ。それで、いつかお参りしたいと願っていた。


境内には明暦の大火の供養塔(写真③)

他にも安政の大地震、浅間山大噴火、関東大震災等々の供養塔が立っている。供養塔の前で手を合わせた。


本堂の入口に鐘と板木(名称が正しいかどうか未確認)が吊り下げられていた。本堂内で本尊の阿弥陀如来に合掌した。

回向院では江戸時代から相撲興行が行われていて、説明板(写真⑤)にあるように1909年(明治42年)に旧国技館(写真⑥)が竣工している。この施設の設計は辰野金吾と葛西萬司。

 ⑤⑥


戦前に相撲協会が建立した力塚


回向院は徳川家綱が築いた「無縁塚」に始まる。頂いた御朱印には葵紋が押されていた。





11 なごり桜と火の見櫓in原村

2023-04-18 | A 火の見櫓っておもしろい


1463 諏訪郡原村室内(むろうち)室内公民館前 3柱6多(12)型ブレース囲い 2023.04.12

 標高の高い地域の桜はまだ見ごろ(12日現在)。ひのみくらぶ会員の藤田さんがこの火の見櫓をSNSで紹介していた。偶然ここに到達できた。 火の見櫓巡りでカーナビに頼ることなく車を走らせていても、なぜか初めての道路を選ぶことが少ないように思う。既に通ったことのある道路を再び通ることが少なくない。道路の選択にもクセがあるのだろう。何回か出かけている原村で、この火の見櫓と出合えたことは幸運だったと思う。やぐらセンサーは良好な感度を維持している。すばらしい!




火の見と桜とのコラボ写真を撮ることに夢中で、火の見櫓の観察をおろそかにした。




桜に覆われた火の見櫓の全形が把握できる唯一の方向から撮った。3角形の櫓は南信では珍しく、全体のおよそ1割5分しかない。見張り台が多角形なのも珍しい。数えると12角形だ。円形より製作しやすかったのだろうか。




櫓の中間より下に設置された踊り場。きちんと観察していないが、建設当初には無かったのかもしれない。桜に覆われていて分かりずらいが半鐘が吊り下げられている。木槌もある。


3面とも交叉ブレースが設置され、櫓の一般部分と同じ構成で脚は無い。ブレースで囲まれているのでブレース囲いと名付けた。脚が無いとなんだか物足りない。地上から見張り台まで外付け梯子が設置されている。


本稿を以って12日に観た火の見櫓の掲載を終わりにします。閲覧していただいている皆さんが火の見櫓に興味を持っていただけたら幸いです。



9富士見町境の火の見梯子

2023-04-18 | A 火の見櫓っておもしろい


1462 富士見町境 火の見梯子控え柱付 2023.04.12

 控え柱付きの火の見梯子。上に向かって幅が狭くなっている。計測しなかったが、高さは5mくらいだと思われる(*1)。簡易な火の見梯子だが、てっぺんには風向計付きの避雷針が設置されている。その設置の仕方がなかなか好い。 逆U形の部材に横材を加え、上下2段で避雷針を固定している。1点支持だとぐらついてしまうから、当然といえば当然だが、造形的に美しい。協会の洗練された十字架のようにも見える。今にも降りだしそうな空模様。


*1 0.4×12=4.8(m)