透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「鉄道そもそも話」

2023-04-08 | A 読書日記

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 鉄道大好きという人の数は100万人とも200万人とも言われている。乗り鉄、撮り鉄、車両鉄、読み鉄・・・。乗り鉄でも窓外の風景を楽しむ鉄道旅が好きな人もいれば、呑みながら鉄道旅をする呑み鉄もいる。撮り鉄でもそれぞれこだわりがあって、撮影する列車を限定していたり、鉄橋を渡るところしか撮影しない人がいたり・・・、とにかく様々。


読み鉄は時刻表を詳細に読み解いて、あれこれ楽しむ人を指すが、私の場合は鉄道関連本を読むことを楽しみにしている。だが、鉄道に関する知識はあまり、いやほとんどない。鉄道関連本といっても鉄道紀行エッセイが多いので。

「本の駅・下新文庫」で買い求めた『鉄道そもそも話』福原俊一(交通新聞社新書2014年)を読んだ。「これだけは知っておきたい鉄道の基礎知識」という副題に、これは読まねばならぬ、と思った。

次のような章立てによって様々な鉄道用語の定義の説明と詳しい解説がなされている。
第1章 鉄道一般
第2章 線路設備
第3章 停車場
第4章 電気設備
第5章 鉄道保安設備
第6章 列車の運転
第7章 車両一般
第8章 車体の構造と車両の装置

実にディープな内容だが、鉄道大好きという人たちにとって、♪そんなの常識~ なんだろうか・・・。


「本が好き」1400稿目


花と火の見

2023-04-08 | A 火の見櫓っておもしろい

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松本市波田(下赤松集落センター) 2023.04.07

「わぁ きれいですね。ここ」
「梓川の河岸段丘の上だけど、川は天然の冷却装置だから、この時期は川沿いの土地って気温が他より低いと思うな。特に上流はね」
「そうなんですね。それで松本市街地より遅く満開になったんですかね」
「そうだね。積算温度、桜の場合は2月1日からの平均気温の合計が400℃になると咲くってことのようだから、気温の違いによって開花日にかなり差が出るよね」
「積算温度って言うんですか」
「そう。コンクリートの強度が充分出る日というのも積算温度が関係している」
「専門的な話は・・・」
「そうだよね。桜が咲き出すと、火の見と桜のコラボスポットが何か所か浮かんで、気になってね」
「そうなんですか。U1さんは花と蝶じゃなくって、花と火の見なんですね」
「花と蝶って、森進一の? Kちゃん、古い歌知ってるね」
「よく父が歌ってましたから」
「そうか・・・」