掃苔、すなわち著名人の墓参りをすることをいう。この本は「まえがき」に少し掃苔に関する蘊蓄を述べているが、あとは都内の霊園のどこにどんな人が眠っているかをひたすら紹介することに徹している。小説のように物語が展開するわけでもないので、興味のない人は1頁も進まないだろう。これほど興味のあるなしで、はっきりと好みが分かれる本はないかもしれない。墓好きの私の場合は、頁をめくるのもモドカシイくらい楽しいものであった。都内の有名な霊園は行き尽くしたつもりでいたが、改めてまだこんな人がいたかと気付くことも多かった。
都内最大規模を誇る青山霊園の尽きない墓石の中を歩いていると、人は墓を建てるために生まれ、死んでいくのではないかという錯覚を覚える。勿論、それは錯覚に過ぎないのであるが、そう思われるほど墓にはその人の人生が凝縮されていて、訪ねる人を飽きさせない。
私のHPを見た方から
「何だか墓ばっかり」
要するに「つまらない」という批判をいただくこともある。でも、掃苔の楽しさを知ってもらいたいと私は常々思い、飽きもせず墓を取材し、HPに紹介している。
でも、やっぱり興味のない人には、お墓はただの石であって、この手の本を敢えて手にとってみようとは思わないでしょうな。
都内最大規模を誇る青山霊園の尽きない墓石の中を歩いていると、人は墓を建てるために生まれ、死んでいくのではないかという錯覚を覚える。勿論、それは錯覚に過ぎないのであるが、そう思われるほど墓にはその人の人生が凝縮されていて、訪ねる人を飽きさせない。
私のHPを見た方から
「何だか墓ばっかり」
要するに「つまらない」という批判をいただくこともある。でも、掃苔の楽しさを知ってもらいたいと私は常々思い、飽きもせず墓を取材し、HPに紹介している。
でも、やっぱり興味のない人には、お墓はただの石であって、この手の本を敢えて手にとってみようとは思わないでしょうな。