同じ著者の「戊辰戦争とうほく紀行」「戊辰戦争と秋田」に継ぐ作品。言わば戊辰戦争シリーズの完結編といったところか。
末尾の十頁に及ぶ長文の「あとがき」に著者の戊辰戦争への思いが垣間見える。「戦争は悲劇の積み重ねである」「戊辰戦争は回避できたはずだ」「戊辰戦争は前将軍徳川慶喜を殺すことがためらわれた薩長勢力が、代わりの血を求めて『売った喧嘩』」という言葉の数々は、東北六県から北海道を自分の足で取材した著者ならではの実感のこもったもので、説得力がある。
いずれ箱館戦争の戦跡を探訪したいという想いは募るが、一方でかなり綿密に計画を立てないと短期間で回るのは厳しい。当面は下調べに時間を費やすこととしたい。
末尾の十頁に及ぶ長文の「あとがき」に著者の戊辰戦争への思いが垣間見える。「戦争は悲劇の積み重ねである」「戊辰戦争は回避できたはずだ」「戊辰戦争は前将軍徳川慶喜を殺すことがためらわれた薩長勢力が、代わりの血を求めて『売った喧嘩』」という言葉の数々は、東北六県から北海道を自分の足で取材した著者ならではの実感のこもったもので、説得力がある。
いずれ箱館戦争の戦跡を探訪したいという想いは募るが、一方でかなり綿密に計画を立てないと短期間で回るのは厳しい。当面は下調べに時間を費やすこととしたい。