史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

六本木 Ⅳ

2019年05月11日 | 東京都
(泉屋博古館分館)
 京都東山の泉屋博古館の分館が東京六本木にある(港区六本木1‐5‐1)。
 開催中の明治百五十年「華ひらく皇室文化」展の招待券を入手したので、早速行ってきた。
 泉屋博古館は、住友家十五代当主住友吉左衛門友純(ともいと)が蒐集した美術品等を収蔵したものである。友純の実父は徳大寺公純、実兄に徳大寺実則、西園寺公望がいる。友純(号は春翠)は美術品収集家として知られ、特に青銅器については、中国国外において質量とも最も充実したものと評価されている。泉屋博古館分館は、平成十四年(2002)に住友家の麻布別邸の跡地に開設されたものである。


泉屋博古館分館

 「華ひらく皇室文化」では住友コレクションから、皇室に献上された食器や工芸品の数々が展示されている。
 私にはあまり絵画や美術品の良さが分からないが、流石にここに陳列された品々は、どれをとっても丹念にして精巧であり、皇室に使われることや博覧会で世界の人の目に触れることを意識して作られたことが、素人でも感じられる。いずれも、解説文にあった「技芸の精華」という言葉がぴったりと当てはまるものであった。皇室の存在が、我が国の美術・工芸品のレベルアップに一役買ったということであろう。

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