今日は劇団の稽古。
楽曲が出来上がって、音源と譜面がメールで配信された。
わが劇団には、インターネットとは無縁で、携帯メールを使うのがやっとの
おじさん、おばさんが半分以上いるので、今日初めて音源を聞く人が、沢山居た。
印刷費の経費削減と言うのは解るけれど、その御蔭で時間が無駄になる。
そう云う人達には、有料で印刷物を送付するなり、稽古時間の無駄を極力無くすか?
おじさん、おばさんに音源と譜面を、手に入れる術を考えて欲しいなと思うのであります。
さっそく、音源をみんなで聴きながら軽く唄うのですが、いつも通り・・・・
オペラやら合唱サークルやらで、他所で唄ってきていて音楽の薀蓄をよく知っているような人たちですが、
理屈は出来ても、肝心の実践が伴わない。誰一人、譜面通りに唄っていないのであります。
昨日も書きましたが、音楽は休符とか、その次の最初の音出しが大事なのに・・・・イライラします。
さて、そうは言っても無いものねだりしても仕方がありません。
今年は。ごまかしが効かないように一人ずつ唄って貰うようにお願いするとして・・・・
我々が芝居で使う音楽は、全てオリジナル曲です。
芝居の台本を見て、音楽家の先生が詩を書き、音楽をつけてくれます。
僕が劇団に参加した当時は、大塚彩子先生が作詞・作曲をされていました。
それが、先生の都合で去年から、バークリー音楽大学出身の片野真吾先生に代わりました。
音楽には、趣味とか嗜好とかがあると思うんだけれど、僕の場合はそれがはっきりしている。
この両先生の音楽を聴き比べた時に、圧倒的に大塚先生の音楽の方が好きです。
これは僕だけが持つ、勝手な言い分かもしれないけれど、
どっちのメロディーが良いとか、悪いとかじゃないのですよ。
大塚先生の楽曲を聞くと、最終的な形は『オーケストラ』だったり、『吹奏楽』だったり、
『弦楽や管楽器』のアンサンブルが、浮かんでくるんですよ。
それで、本番に使うカラオケのアレンジを聞くのが楽しみだった。
対して片野先生の楽曲からイメージする最終形は『バンド』。
ギターとキーボード、ドラム、ベースを基本形にしたいわゆるバンドです。
正直なところ、大塚先生の楽曲に比べると、奥行き感に乏しい。
僕らがバンドで演奏する楽曲に近いって言うのかな?凄く身近な感じがします。
それと、大塚先生の曲はおじさん、おばさんでも唄いやすいように
出来るだけメロディーがシンプルで、唄いやすく作ってある。
そのくせ、大事なビートはきちんと意識しながら唄うような楽曲。
片野先生の曲は、休符や16分音符などが多用されていて、凄く難しい。
言葉の持つリズムにメロディーを載せるような、いわばビートルズの曲みたいな作り。
僕は凝ったメロディーは好きじゃないので、そう云う意味でも大塚先生に軍配が上がります。
好き嫌いは、人によって違うでしょうから、他の人はどう感じるか?
それは解りませんけれど・・・・・。