今日は、劇団の稽古。
相変わらず唄の方は酷いもので、リズムが合って無いうえに
手に譜面を持っているにもかかわらず、譜面どおりに唄っていない人ばかり…
僕の場合は、譜面どおりに唄っているつもりなんだけど、
細かいところでミスったりでやっぱり完ぺきじゃない。
明日の稽古までに、修正しなくてはいけませんね。
5人しか居ないおじさん軍団ですが、そう云う意味では程度の差はあれ、
譜面通りに正確に唄っている人は、誰も居ないと言う事になる。
5人のおじさんのうちの1人は、僕と同じ程度まで唄を練習してきているんだけれど
他の3人は、練習をしている形跡が無い感じで滅茶苦茶。
3人のうち1人は、再三登場する声が大きいだけでリズム音痴のオペラおじさん。
この人の場合、リズム感の無さは先生もお手上げなくらいの芸術品です。
おかしいところを教えても、自称『唄が上手い』おじさんですから、
何度やっても、自分の声に酔っちゃって直らない・・・・・(笑)
もう1人は、カラオケおじさんで、それなりに自信があるみたいなんだけれど、
カラオケで演歌を唄う人が持つ共通の癖である『出遅れ』が酷い。
オマケに、子の御仁は誰かが唄うのに合わせて声を出すから、更に遅れる。
たまに僕が意地悪して、唄うのを止めると、唄えなくなっちゃうおじさん・・・・・
そして最後の1人は、譜面を読める音楽家なんだけど、唄に関しては別・・・・
なんせ、いつも僕に『いいなぁ、いつも台詞貰ってるんですね・・・・』とか、
『あれ、その譜面音が一つしかないの?』とか言って、意地悪してるんですけど
とにかく唄が、メロディーになって聞こえて来ないおじさんなのですよ。
唄がこんな調子だから、それに振付が付いたらどうなるか?
説明するまでも無いでしょうね・・・・・(笑)
とまぁ、この厄介なおじさん達を引っ張って行かないとならないから大変です。
それでも、僕はイライラしながらも、こう云った事を本人にハッキリ言うし、
本人たちも、それを判っているから、陰険な関係にならないのが良いところ。
劇団のおじさん達は、皆さん僕より目上の方で、そう云う意味で僕は『若手』。
皆さん、社会的地位も高い方ばかりなので、いわば僕は『生意気な若造』
として、認知されている部分もある。
人の話をきちんと聞き、意見を出し合うという点では「さすがだなぁ」
といつも思います。
そう云う意味でも男性陣は凄く大人の集団で、芝居もヘタクソなりに、
チームワークが良くて、それとなく纏まるのが面白い処ですね。
個性の強い人ばかりの、おじさん軍団。
今回は、唄うのが難しい曲は、僕が譜面にチェックを入れて唄い易くなるように
教えてあげたら、皆素直に聞いてくれて、だいぶ唄えるようになって来たり・・・・・
最初から、なかなかのチームワークを見せてます。
写真は2007年の公演『帰郷』での稽古風景です。