『春一番』が吹きましたねぇ・・・・
ウィンドサーフィンをやっていた30代前半の頃、
『春一番』の日は、ウィンドサーファーにとって一種の『お祭り』でした。
その日に、海に行っていたかどうか?
が、ウィンドサーフィンの仲間の間では一種の自慢になっていたのです。
実際、風が強すぎて、よほど小さなセール(帆)を張った、
浮力の少ないボードを持っていないと、春一番の突風の中で
ウィンドサーフィンをやるのは、不可能に近かったし、
少し大きめのセールで海に出たとしても、
かなりのリスクを、背負ってやる感じでした。
僕の場合、何度か『春一番』の場面に遭遇しているのですが、
実際に海に出たのはたった一回だけ・・・・・・
技量が伴わないから、沖に出てボードが走っているときは良いのですが、
一旦海に落ちると、うねりが大きくて、うねりの向こう側が見えず、
うねりの裏から来たボードが、いきなり目の前に現れたりして
凄く怖い思いをしたのを覚えてます。
おまけに、やっとの思いで岸に戻る際、オーバースピードで
コントロールしきれず、浅瀬にフィンを引っ掛けて
サーフボードを破壊してしまったのです。
今考えてみれば、自分の力量など考えない無謀な行為だったですねぇ・・・・
若かった・・・・の一言に尽きます。
結婚して、子供が出来た途端に、海に行く機会がほとんど無くなった。
と言うのも、子供が生まれる前は、ワンボックスの車の中に
サーフボードと、セールなどの道具が、積みっぱなしだった。
子供が生まれた時に、その道具を実家に預けるようになった。
今までは、気が向いたら行っていた海も、いちいち実家に行って
道具の積み下ろしをしてから、行く事になるので時間のロスが多く、
結局、面倒になってそのまま実家に道具を預けたまま、
いつの間にか、ウィンドサーフィンをやる熱が冷めてしまった。
結局、一回も使わずにセール2枚とブーム1本が、
実家の解体時にゴミとなってしまった。
これだけでも、国産の高級ギターが一本買えるほどの値段だった。
僕がウィンドサーフィンをやっていたのは、まさにバブル期。
今、思えばよくもあんなにお金をかけたものだと・・・・・
ギター買っておけば、マーチンDー45もギブソンJー200も、 憧れのPRS(ポール・リード・スミス)も全部買えたなぁ・・・・
今は『春一番』なんて、サッカーが出来ないし、花粉が飛ぶし・・・・
全く興味が無い、迷惑な一日になってしまいました。
写真は、ウィンドサーフィンの記念に取っておいて、秘密基地に飾ってある
ウィンドサーフィン用のフィンです。
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これだけでも、やっぱり国産高級ギターが買えたなぁ・・・・・