この間、話題になった佐村河内氏の、『ゴーストライター』騒ぎ。
今回は、『末はノーベル賞か?』なんて、マスコミが大騒ぎして
研究者を、アイドルみたいに持ち上げた挙げ句に、インチキが発覚!
前者の佐村河内氏の件は、何が問題なのか?僕には良く解らない。
出来上がった楽曲が素晴らしければ、誰が作曲しようが関係無い。
それが誰かが書いたものを、盗んで発表したのなら問題だろうけれど
ゴーストライターとの密約で、いわゆる『契約』が成立していたのだから
我々、聞く側にしてみれば何の迷惑も被っていない。
ゴーストライター氏が、取り分の件で揉めての結末・・・・じゃないの?
そうだとしたら阿呆だよね?
騙すならずっと騙し続けていれば、お互いの軋轢があったにせよ
音楽を供給して、お金を稼ぐというビジネスまで失わずに済んだのに・・・・
欲をかいて、全てを失うという、イソップの話そのもので笑えます。
そもそも、芸能界にはゴーストライターなんてものはウジャウジャ居て
芸能人の手記なんていうのは、その典型でしょう・・・・。
売れっ子芸能人が本を書くなんていうのは、時間的に無理。
そんな文才があるとも思えない、知的レベルの低い人の方が多い世界。
嘘と虚飾で成り立っている芸能界で、ゴーストライターなんて当たり前です。
そんな事を問題にして大騒ぎしているマスコミ報道自体が茶番です。
一方、日本の最高研究機関と言っても過言ではない『理研』の研究室から
いかにも問題がある文書が流出した問題は大きい。
こちらは、世界中に嘘の研究成果を発表して時の人になっちゃった。
酷いのは研究所のコメント。
『経験不足の若い研究者をリーダーにした事が問題』だとさ・・・・・
こんな事言って居るから、若い研究者やリーダーが育たないのですよ。
僕からすれば、そんなコメントをする組織のリーダーの方こそ問題があって
いつまで経っても、若返りの出来ない組織を作る事になってしまう。
僕の会社もそう。
定年間近の50代後半から60代前半の人間が、会社の経営を担っている。
オーナー会社なら仕方が無いでしょう。
数年後には退職してしまう人間が、長期計画をたてて押しつける。
酷いのは、目先の成果だけに捉われた人事。
将来に向けて、どんな人材をどうやって育てるのか?
組織が将来的に、伸びて大きくなって行くためには、そう云った組織を
運営して行く人材を育てないといけないのに、そうじゃない。
若い世代が『俺たちの将来を、あんたら爺さんに決めて欲しく無い』
と感じてくれたら、まだ救いがあるのだろうけれど、
そう云った疑問も持ったら、組織で生きて行けないから、腰ぬけが多くなる。
会社や組織の運営上、ルールが必要な事は解っている。
でも、中に一人や二人、枠の中で生きられないルール適用外の
『一匹狼』的な人材が、生きて行ける組織である事も必要。
そう云った『野生』の社員でないと出来ない発想があるかも知れない。
理研のニュースを見ていて、生物学界のアイドルみたいに扱って、
大騒ぎしていたマスコミは、本当にレベルが低くて嫌になります。