昨日、一日お休みが入って、今日はまた芝居の稽古。
今日から振付が始まりました。
劇中に入る楽曲は、フィナーレに唄う『ショウビジネス』以外は毎年、オリジナル。
今回は冒頭シーンで、男性陣の唄から始まります。
男性陣の唄は、振付と言ってもダンスと言う類のものではなく、
動きながら芝居をして唄うと言った感じ・・・・・
おじさん達に、振り付けなどしても100%出来ないので、こうなります・・・・
以前の日記に書いたとおり、おじさん軍団のメンバーはとにかく覚えが悪い。
なんと言っても、僕が一番うまいんだからそのレベルはお解りでしょう・・・・
まずは作曲家の片野先生から、唄の指導・・・・
一人で唄えないおじさんが2名。
いつも僕に『口パクが上手いなぁ・・・・』
とからかわれるIさんは、珍しく先生に褒められた。
と言っても、『いつもに比べて・・・・』という前書きがあるのです。
それでも、Iさんは『今日は先生に褒められちゃったよ・・・・』と僕に言うので
『そんなに上手く口パク出来たんだ・・・・凄いね』
もう一人のおじさんWさんは、Iさんとは逆で口が開かないから相変わらず活舌が悪い。
オマケに、唄を覚えてきていないから誰かの唄に着いてくる。
当然、出遅れるので僕が睨みを効かせると
『えへへ・・・・』と、言ってごまかす・・・・
もう一人厄介なオペラおじさんは、遅れて唄い出して、後ろを妙なビブラートで伸ばす。
そして、とにかく大声で自分の唄に酔っちゃうタイプ・・・・
バンドで、周りとのバランスを無視して、エレキギターのボリュームを目一杯上げて
自分だけ満足する演奏をするタイプです。
その上、チューニングやリズムが合っていない・・・・ご想像いただけますか?
そしてもう一人は、一番苦手なタイプ。
声楽をやっていて、音楽には詳しくて、譜面がきちんと読めるのは良いのだけれど
この御仁も、オペラおじさんと同じような、妙なビブラートがかかった唄い方をする。
そして、このおじさん達が振付を全く覚えない。
僕を中心に左にいる二人が右手を、右にいる二人が左手を重ねて
いわゆる『エイエイオー』みたいな形になって、みんなで正面を見る処があるんだけれど、
僕の右にいるIさんは、何故か僕の方を向いている・・・・・
『Iさん・・・・右手じゃねぇよ、左手・・・・・こっち向くなよ』
『耳元で、違うメロディーが聞こえる』とIさんをいじめる僕。
Wさんは、動きをすぐに忘れて、僕に睨まれる。
また『えっへっへ・・・・』
『えっへっへ・・・・じゃねぇよ!』と僕・・・・・
こんな感じで、たった2分弱の曲に2時間も振付に時間を割いてしまった。
振付の河岡先生も途中から『出来た事にします・・・・』と、半ば折れかかっていたし、
その間、待っている女性陣の方から、何やら冷たい視線が・・・・・
とはいえ、とにかく一曲の振付が終わった。
悪ガキ役の僕が
『次回までに練習して来いよ!』
と、おじさん達に言って発破をかけるのでありました。
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写真は2012年公演『今夜はホテル・エミリアで』のシーンです。