映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ノーカントリー  コーエン兄弟

2008-11-09 13:26:03 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
コーエン兄弟のオスカー作品
クレジットではトミーリージョーンズが格でトップとなっているが、ストーリーは
殺し屋バビエルバルデムと不意にお金を得てしまったジョジュブローリンの2人
を中心に展開される。

バルデムふんする殺し屋は保安官に捕まっているが脱走する。
ジョジュは狩に出ているときに、偶然殺人現場に遭遇する。
麻薬取引の仲間割れか?大金が現場に置かれていた。
大金を自宅に持ち帰った後、殺し合いの生き残りが「水」と言っていたのを思い出し
現場に向かうが、そこにギャングたちが現れ、懸命に逃げる。
バルデムは金を持ち逃げしたジョジュをひたすら追いかけていく。
現金の間に通信機が挟まっていえて、それを探知機で追うバルデムは
あるモーテルにいることを突き止めるが、九死に一生逃げるが、ずっと追われる。。。。

犯人探しというわけではない。トミーリージョーンズも「逃亡者」のようなフットワークはなく、
田舎の一保安官を演ずるだけで存在感はない。
不意にお金を得た男をひたすら追う殺し屋の残虐な行為が浮き彫りにされる。
利害関係のない人間をひたすら殺しまくる。ゴルゴ13のように狙った相手だけを追うわけでなく
無作為的に殺す。さすがにここまでやればR指定はやむを得ない。

逃げるジョジュとバルデムとのスレスレの攻防は見るものを飽きさせない。
ただ、オスカーで絶賛されるほどの作品かというとそこまでは?と言う感じ
大好きなコーエン兄弟の全部の作品の中では中の上くらいの程度かな
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プリティリーグ  トムハンクス

2008-11-09 09:36:03 | 映画(洋画 99年以前)
トムハンクスが本当の意味でブレイクしたのは、「フィラデルフィア」と「フォレストガンプ」の連続オスカー受賞であろう。それまではむしろコメディアン的な作品が多い。その2作の前に位置するのが「プリティリーグ」である。

映画のクレジットはトムハンクスがトップに来るが、むしろ主演はジーナデイヴィスとしていいだろう。前面にほのぼのしたものが流れるこの作品は後味もよく、あらゆる世代に勧められるものだ。

1943年第二次世界大戦の真っ最中、メジャーリーグからもジョーディマジオをはじめ超一流選手が兵役に取られていった。そんな中残された女性を中心に野球のプロリーグをつくろうという動きがあった。
田舎の農場で働くジーナデイヴィス姉妹は地元のソフトボールリーグで鳴らしていた。そこに女性リーグのスカウトが来た。ジーナは夫が欧州戦線の兵役に出ており、いったんは断ったがピッチャーの妹と2人でテストを受けにシカゴに向かった。テストは無事通過したが、仲間にはマドンナをはじめいろんな女性が来ていた。文盲の女の子や野球の技術はいいが人とのかかわりに異常に欠ける女の子やいたずら息子の子連れの母親などさまざまな境遇であった。
リーグの運営者は女性リーグの人気を高めるために、監督にメジャーリーグのスターをもってきた。それがトムハンクス演ずる元ホームラン王である。彼はアル中であった。運営者からは観客に帽子を取って挨拶だけすればそれでいいよ。と言われていて、試合中もずっと酒を飲んでいた。実際にサインを送るのはジーナデイヴィスであった。ところがある試合で2人の指示が違うことがあった。結局トムの指示通りにやってうまくいくのだが、それをきっかけに次第に酒をやめてまじめに監督業をやるようになる。。。。。。

ジーナデイヴィスは「テルマ&ルイーズ」で名を売ったが、あの映画のどじぶりと比較するとかっこいいお姉さんを演じる。映画の中での妹への微妙な思いやりが素敵である。マドンナは身軽さを発揮してダンスに野球に別の一面を見せる。この映画の最終クレジットの時にマドンナが歌う主題歌が流れる。これが実にいい!!信じられないくらいジーンとする。
普通はすぐ切ってしまうDVDも余韻に酔いしれた。
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