映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

アメリカンギャングスター  デンゼルワシントン

2008-11-19 22:06:12 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
デンゼルワシントン、ラッセルクロウの豪華組み合わせに仕切るのがリドリースコットとなれば、きっといい映画に違いないと誰にも思わせる。
実際2時間半の長丁場を飽きさせずに見させてくれる。

デンゼルワシントンは大好きな俳優の一人である。
ほとんど見ているが、ベストは「フィラデルフィア」の弁護士役だと思う。トムハンクスがげっそりやせたのがクローズアップされているが、いやいや受けた弁護士役の立ち回りはなかなかのものだった。ここ最近はもう一歩の作品が続いたが、ここではその実力を見せる。

ニューヨークの裏社会の大親分が亡くなり、その子分だったデンゼルワシントンがその死後ジワジワっと力を伸ばす麻薬王となる。その一方麻薬の一味を追い詰める刑事ラッセルクロウは家庭不和でさえないが仕事が趣味のような刑事役。もともとラッセルクロウは別の麻薬マフィアを追っていて、2人が接点を持つまで80分を要する。
デンゼルワシントンはいかにも裏社会という振る舞いを嫌い、仲間である自分の兄弟がスーパーフライのようなソウルフルな格好をしたらえらい剣幕で怒ったりして目立たないことが一番だと信じている。(私にとってもこれは一つの教訓となった。)
そういう彼が元ミスプエルトリコの美人妻のプレゼントの毛皮コートをうっかい着てしまってアリとフレーザーの世紀のヘビー級タイトルマッチの特上席に陣取ったのを見られて、捜査筋にも注目を浴びるようになる。。。。。

ロバートデニーロとアルパチーノの「ヒート」という強盗犯人を追う刑事映画があった。迫力あるいい映画だった。ロバートデニーロを追うアルパチーノという展開だ。2人の共演に見えるが、二人が差しで演じるのはたった一場面だけである。この映画もそれぞれ一方同士で動き、しかもアルパチーノの演ずるのは家庭破壊した刑事役というのが同じである。

今回も最後の接点まで二人は直接会わない。
でも最後の最後でオスカー俳優同士の迫力ある葛藤がある。でも昔の麻薬捜査官というのは本当に汚された存在だったと思った。デンゼルワシントンはロスの不良麻薬捜査官を「トレーニングデイ」で演じてオスカーもらったが、この映画の麻薬捜査官の方がタチわるかった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする