映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ブレス キム・ギドク

2009-09-26 06:23:45 | 映画(韓国映画 2019年以前)
キムギドクの偏愛物語。死刑囚の男チャンチェンに同情したある女パク・チアが、刑務所内の男のところへ慰問?におとづれる話。いつもながら異常な世界だ。

死刑囚チャンチェンは妻と二人の子供を殺した罪で刑務所に入れられている。刑務所内ではその彼に思いを寄せる若い男他と4人で生活している。あるとき、チャンは同室の一人が持っているキリを喉に突き刺し自殺を図る。死刑囚が自殺を図ったニュースはテレビでも報道された。それをみていた女には夫と娘がいる。どうやら夫には浮気相手がいるらしい。女は報道をみていてもたってもいられずに昔の女だといって刑務所に面会に行く。そして男のところへ慰問に行き、刑務所内のある部屋で壁に春の季節の風景の壁紙を貼って、春の歌を歌う。。。。。

主な登場人物は、主人公、刑務所同室の3人、刑務所内の監視係、元恋人?とその夫、娘である。それぞれが映画の中で重要な役割を持つ。
主人公には同質のホモダチが、女には夫がいる。主人公と女との強い情念が慰問するごとに徐々に盛り上げっていくところがすごい。主人公と女が思いを寄せるのを見て、それぞれの相手が強烈な嫉妬を示す。そこの強い情念もこの映画の強いテーマだ。
キム・ギドクの映画には刑務所がよく出てくる。刑務所内における囚人たちの動きには比較的共通点がある。彼は入ったことがあるのかなあ?
コメント
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