映画とライフデザイン

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レボリューショナリーロード  レオナルド・ディカプリオ

2009-09-21 07:26:34 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)

「タイタニック」から10年たって成長したレオナルドディカプリオとケイトウィンスレットの主人公二人が再度共演する夫婦の物語である。50年代のよきアメリカのホームドラマ風から、徐々にストーリーに起伏を与えていく。

あるパーティで知り合って結ばれたレオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレット夫妻。キャシーベイツ扮する不動産屋の案内で、レヴォリューショナリーロードという住宅街にホワイトサイディングの外壁の家を購入して暮らしていた。レオナルドは普通のサラリーマン、ケイトは女優である。それぞれが仕事の悩みを抱えている中、以前パリにいたことのあるレオナルドの写真を見て、精神的安らぎを求めてパリに移住しないかとケイトは提案する。レオナルドは熟慮の上それを受け入れる。ところが、パリ行きの船の切符も手に入れて、準備も進んでいるときに、ケイトは妊娠してしまったことに気づく。。。。

レオナルドとケイトの夫婦としての愛情の交し合いが、この映画のテーマ。大喧嘩をしたり、暖かく旦那さんのバースデイを祝ってあげたりいろんな場面が出てくる。こういう夫婦間の感情は万国変わらないものであろう。似たような世界が身近にあるように感じられた。しかし、最終に向かっての展開はちょっとせつない。

ケイトウィンスレットが女優として一番のっている時なのか、非常によくなっている気がする。この映画ではヘビースモーカーで片時もタバコを離さない姿が印象的。感情の激しい女性を巧みに演じていた。オスカー女優キャシーベイツの存在も貴重で、彼の息子役の精神的に問題ある男性とレオナルドとのやり取りもこの映画のポイントだ。

「アメリカン・ビューティ」「ロード・トゥ・パーディション」などサムメンデス監督の作品って独特のどんよりしたムードがある。いずれも一時代前のアメリカを描く。「ペイトンプレイス物語」や「アラバマ物語」のようなオーソドックスなアメリカホームドラマスタイルで始めながらも、途中から強い変化を与えていく手法はすごい。サムメンデスの他の作品でも、美術がよかったが、ここでもアメリカらしい家のインテリアがすごくいい。またディカプリオのオフィスの様子もリアルで、ビーバップからロック創生にいたるころの音楽が鳴り響くクラブの様子もすごく素敵だ。

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