リチャード・ニクソン大統領ということでは、ウォーターゲート事件による辞任だけでなく、電光石火のような中国訪問での毛沢東との会談やドルの固定相場からの転換など数多くの業績を思い起こさせる。でも、個人的に一番印象に残るのは1972年大相撲で高見山が初優勝したときに、ニクソン大統領からの祝電が届いたときに館内が騒然としたことである。アメリカ大統領という存在は今以上に雲の上の存在だった。そんな偉い人が日本の一力士を見つめているということがなぜか子供心にうれしかった気がする。当時その祝電を日本人がみんな喜んだと思う。
そのニクソンがウォーターゲート事件で失脚したあと、英国のテレビショーの司会者デイヴィッド・フロストのインタビューに応じて二人が対談することを、事前の準備から終わるまで周囲の動きを取り混ぜて描く傑作である。120分間飽きさせることがなくつくられているのはさすがロン・ハワード監督の手腕というべきであろう。
デイヴィッド・フロストは英国のテレビで活躍するコメディアン出身の司会者であった。その彼がリチャードニクソン大統領とのテレビインタビューの企画でアメリカ進出を図ろうとしていた。ところが、アメリカ3大ネットワークを始めとしてメディアはそのインタビューにスポンサーになろうとしなかった。それでも、その企画を実現しようと自腹を切って、前金の小切手を切る。ニクソンの秘書ケビンベーコンは、内容の精査をはかり、みんなが聞きたがっているウォーターゲートの話は4回のうち1回にしてあとはそれまでの実績に焦点をあてようとするが、そこでフロスト側との葛藤が生まれる。。。。。
ストーリーのテンポがスピーディでいい。役者をそろえているので、安心してみていられる。フロスト役のマイケルシーンが安定しているだけでなく、ニクソン役もうまい。ただ、ちょっとよれよれに見えるのが違うような気がする。ケビンベーコンのニクソン秘書役は適役だし、フロストの恋人を演じるレベッカホールもキュートで良い。
見ものは3回の討論を終えた後からである。二人の育ちに関する話とかがわかる対話から展開が急激に面白くなっていく。ロン・ハワードはこういう作品を作らせると実にうまい。
そのニクソンがウォーターゲート事件で失脚したあと、英国のテレビショーの司会者デイヴィッド・フロストのインタビューに応じて二人が対談することを、事前の準備から終わるまで周囲の動きを取り混ぜて描く傑作である。120分間飽きさせることがなくつくられているのはさすがロン・ハワード監督の手腕というべきであろう。
デイヴィッド・フロストは英国のテレビで活躍するコメディアン出身の司会者であった。その彼がリチャードニクソン大統領とのテレビインタビューの企画でアメリカ進出を図ろうとしていた。ところが、アメリカ3大ネットワークを始めとしてメディアはそのインタビューにスポンサーになろうとしなかった。それでも、その企画を実現しようと自腹を切って、前金の小切手を切る。ニクソンの秘書ケビンベーコンは、内容の精査をはかり、みんなが聞きたがっているウォーターゲートの話は4回のうち1回にしてあとはそれまでの実績に焦点をあてようとするが、そこでフロスト側との葛藤が生まれる。。。。。
ストーリーのテンポがスピーディでいい。役者をそろえているので、安心してみていられる。フロスト役のマイケルシーンが安定しているだけでなく、ニクソン役もうまい。ただ、ちょっとよれよれに見えるのが違うような気がする。ケビンベーコンのニクソン秘書役は適役だし、フロストの恋人を演じるレベッカホールもキュートで良い。
見ものは3回の討論を終えた後からである。二人の育ちに関する話とかがわかる対話から展開が急激に面白くなっていく。ロン・ハワードはこういう作品を作らせると実にうまい。