映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ダウト メリル・ストリープ

2009-11-10 19:06:14 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
オスカー俳優メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの共演である。カトリック教会に付属する学校が舞台である。話自体はそんなに面白くない。教会だけを舞台にしたおそらくは二人のギャラが予算のほとんどであったと思われる低予算映画である。単調な展開の中、おそろしい演技を見せるのは主演二人だけでなく黒人女優ヴィオラ・デイヴィスである。

時はケネディが暗殺されたあとの60年代半ば、ニューヨークの教会のカトリック学校が舞台である。周りの尊敬を集める神父フィリップ・シーモア・ホフマンは、生徒への性的ないたずらの疑いがあることが噂されていた。それを若いシスターであるエイミーアダムスが厳格なシスター校長であるメリルストリープに話をする。神父と話していったん疑いを解いた若いシスターの代わりにメリル校長が疑いを持つようになるが。。。。

舞台風景が単調で、話も単調。早く終わらないかなと思ってしまったころ。突如違った展開となった。そこにはまだ黒人差別に根ざされた社会背景がある。60年代半ばといえば、シドニー・ポワチエの「夜の大捜査線」がオスカーをとったころ。その映画で映る世界はかなり強烈な差別社会である。
それを背景にしたメリルストリープとヴィオラ・デイヴィスの掛け合いはすごいシーンである。ヴィオラのセリフにはシーンと来る。このシーンだけでヴィオラはオスカー助演賞の候補になったというのがよくわかる。ともかくこの二人の掛け合いが強烈に印象に残った。
コメント
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