「空気人形」は「誰も知らない」の是枝監督のメガホンによる作品だ。韓国女優ペ・ドゥナを主演にして、ダッチワイフが人間として蘇生する姿を描く。映画はしっとりと流れていき、独特のムードを醸し出す。抜群!感動!といった作品ではないが、流れているやさしいムードで気持ちが穏やかになる。

古びたアパートで持ち主と暮らすダッチワイフことペ・ドゥナが、ある朝、本来は持ってはいけない「心」を持ってしまう。彼女は主人が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街へと歩き出す。アキバメイド喫茶風の服を着て街に出た彼女は、いろいろな人に出会っていく。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と知り合い、その店でアルバイトをすることになる。昼間は仕事をするようになった彼女も夜は主人のダッチワイフのままであるが……。

韓国女優を主演に持ってきたのは正解だと思う。「リンダリンダリンダ」でも好演だったが、こちらの方がいい。役柄裸になるシーンも多々ある。小ぶりなバストが美しい。言葉のハンデを超えて、懸命に演技をした形跡がみられて好感が持てた。レンタルビデオ屋でバイトを始めて、古今東西の映画に関するうんちくを徐々に覚えていくシーンが個人的に好きだ。ビデオ店の店長が「仁義なき戦い」が大好きで、有名なテーマ音楽を彼女がまねて口ずさむのもなかなかいい。
あとは、いわゆる脇役の常連ともいうべき人たちが多々出てくる。みんな巧妙に演技をまとめていくので安心感があった。オダギリ・ジョーが発するセリフにはほっとさせられた。

古びたアパートで持ち主と暮らすダッチワイフことペ・ドゥナが、ある朝、本来は持ってはいけない「心」を持ってしまう。彼女は主人が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街へと歩き出す。アキバメイド喫茶風の服を着て街に出た彼女は、いろいろな人に出会っていく。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と知り合い、その店でアルバイトをすることになる。昼間は仕事をするようになった彼女も夜は主人のダッチワイフのままであるが……。

韓国女優を主演に持ってきたのは正解だと思う。「リンダリンダリンダ」でも好演だったが、こちらの方がいい。役柄裸になるシーンも多々ある。小ぶりなバストが美しい。言葉のハンデを超えて、懸命に演技をした形跡がみられて好感が持てた。レンタルビデオ屋でバイトを始めて、古今東西の映画に関するうんちくを徐々に覚えていくシーンが個人的に好きだ。ビデオ店の店長が「仁義なき戦い」が大好きで、有名なテーマ音楽を彼女がまねて口ずさむのもなかなかいい。
あとは、いわゆる脇役の常連ともいうべき人たちが多々出てくる。みんな巧妙に演技をまとめていくので安心感があった。オダギリ・ジョーが発するセリフにはほっとさせられた。