映画とライフデザイン

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映画「ウィキッド ふたりの魔女」シンシア・エリヴォ&アリアナ・グランデ

2025-03-12 20:41:48 | 映画(洋画 2022年以降主演女性)

映画「ウィキッド ふたりの魔女」を映画館で観てきました。

映画「ウィキッド」は同名の人気ミュージカルの映画化である。正直普段はスルーのパターンの作品で公開してすぐは観に行かなかった。ところが、アカデミー賞の授賞式をNHKTVで見た時に主演女優の2人シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデ絶妙のデュエットがあまりにすばらしいので驚いてしまう。共演のミシェル・ヨーが授賞式の観客席で感動して涙を流すほどの美声だ。

しかも監督はジョン・M・チュウ「グランドイリュージョン」やラテン系のミュージカル「イン・ザ・ハイツ」は自分の好きな映画だ。躍動感があって良かった。お金もかかっているアメリカらしいエンターテイメント映画を大画面で楽しみたい気持ちになる。観客が少なめの平日に向かう。ものすごく良かった。おじさんでも楽しめる。

主人公は「オズの魔法使い」で西の悪い魔女と呼ばれるエルファバ(シンシア・エリヴォ)だ。おなじみの少女ドロシーがオズの国に迷い込むずっと前に遡って2人の魔女の出会いがこの映画の主題だ。

魔法の国オズの少女エルファバ(シンシア・エリヴォ)は母親が緑の飲み物を飲んで浮気相手と交わった後で肌が緑色に産まれてしまう。高い地位の総督である父親は妹のネッサローズばかりかわいがる。

それでも聡明なエルファバはオズの国のシズ大学に進学する。そこで魔法学部長であるモリブル夫人(ミシェルヨー)は、エルファバの魔法の才能を認める。そして人気者のグリンダ(アリアナ・グランデ)と同室になる。最初は自己顕示欲が強くわがままなグリンダと合わなかったが、次第に仲良くなっていく。

そのエルファバにオズの魔法使いから特別な招待状が届き、御大のいるエメラルドシティに列車で向かうことになる。見送りに来たグリンダを強引に列車に乗せて2人で華やかで陽気なエメラルドシティに行きオズの魔法使いのお城に向かう。

これはビックリ、すばらしいミュージカルだ。映像美の極致である。ビジュアル、ミュージックすべてにおいて抜きんでたエンターテイメント作品だ。

映画を観ておとぎの国にいる夢のような気分にさせてくれる。最終に向けて魔法使いの杖に乗って空を飛ぶエルファバを見ていると、ここしばらくは空を飛ぶ夢でも見るのではないだろうか。

これだけすばらしいと言葉にするのが愚直に感じてしまう。

VFXを駆使した映像は想像できたが、こんな手の込んだセットや凝った小道具はなかなか作れない。あらゆるハリウッド屈指の美術専門家が携わっているだろう。ともかくあらゆるデザインに凝っている。例えば、オズの魔法使いの有力者がいるエメラルドシティに向かう流星形の列車のデザインもすばらしいし、ディズニーランドのようなエメラルドシティに着いた後も、みんなが陽気にダンスをしながら迎えにくるシーンに胸がドキドキする。

⒈シンシア・エリヴォ

実はアリアナ・グランデは知っていてもシンシア・エリヴォは知らなかった。アフリカ系でアカデミー賞の授賞式でもスキンヘッドだ。アカデミー賞の授賞式にスキンヘッドで現れた女性がこれまでいたのであろうか?とにかく歌がうまい。映画が始まりシンシアの歌を聴いて何度も背筋に電流が流れた。これまでトニー賞、エミー賞、グラミー賞など数々の賞を受賞しているんだよね。

そんな活躍でも主人公2人はオーディションで選ばれたと聞いた。アメリカは奥が深い。2人が主人公だけど、少なくともこの前半ではグリンダの方が性格に難があって、エルファバの方が聡明でまともだ。そんなところもシンシア・エリヴォが巧みに演じる。

⒉「ディファイング・グラヴィティ」

アカデミー賞授賞式でもシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデがデュエットしていた曲だ。最終局面で主人公2人がハメられた状況になり危機一髪だ。映画が大詰めになった時に2人が歌い出す。訳詞でグラヴィティを重力としている。重力に逆らう、すなわち空中を飛ぶのだ。どうも舞台でも同じ歌が流れているらしい。エルファバは舞台でも空を飛ぶのであろうか?どうなるかと思ったとき続くででた。次回がたのしみだ。

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