映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「青い塩」  ソンガンホ

2012-10-15 22:27:05 | 映画(韓国映画)
映画「青い塩」はソンガンホ主演の恋愛映画だけどヤクザ映画タッチで色づけされる韓国映画だ。
「イルマーレ」で切ない愛を描いたイ・ヒョンスン監督の久々の作品はスタイリッシュな映像が美しく目に映る。料理教室で出会った中年ヤクザ男と謎めいた若い娘のふれあいをやさしく描く。

ドゥホン(ソン・ガンホ)は裏社会では伝説的な男だ。今は引退し母の故郷プサンでレストランを開こうとしている。料理教室で出会った、無愛想だが料理が上手い美しい少女セビン(シン・セギョン)と心を通わせる。セビンは実は組織の命令でドゥホンを監視するために意図的に彼に近付いていたのだ。セビンは元射撃選手。銃の扱いは超一流だ。多額の借金を背負い、「便利屋」として闇組織で働いている。監視する立場だが、ドゥホンの人間的な一面に触れ、少しずつ距離を縮めていった。ところが、彼女にドゥホン暗殺の指令が下る。一方、ドゥホンがかつて所属していた組織の会長が交通事故に遭い、組の後継者争いの火種がくすぶり始める。。。。

韓国映画界きっての名優ソン・ガンホの動きには味わいがある。暗殺指令を実行できないセビンの正体に気づいてもなおセビンを信じようとするドゥホンの優しさが彼のキャラに合う。ムードはいつもの韓国映画のように暴力で満ちあふれているわけではない。比較的穏やかだ。
引退したヤクザが再び極道の世界へ舞い戻るパターンは高倉健の映画によくあるパターンだ。寡黙な健さんと違ってガンホの動きは滑稽な味がある。歳の離れた娘が自分の命を狙っていることを知りながらも彼女を守ろうとする姿がけなげで違う肌合いだ。

映像が美しい。釜山の海に面したエリアを美しく映す。同時に近代的なソウルのビルディングが奇怪な設計でいい感じだ。料理教室で食べ物を映す色合いの美しさは料理雑誌から抜け出たようだし、冷え冷えとした青い塩田も効果的に映像を盛り上げる。しかも、美少女シン・セギョンが可愛い。その昔の酒井法子を思わせるかわいさだ。ただ最後の持っていき方はちょっと疑問?

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