映画とライフデザイン

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映画「WIN WIN 」 ポールジアマッティ

2012-10-16 05:48:33 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
映画「WIN WIN」は「扉をたたく人」トーマス・マッカーシー監督が、ポール・ジアマッティを主演に迎え、ダメな中年男が成功へのチャンスをつかむも、厳しい現実に直面する姿を描いたドラマ。

妻と幼子2人の家庭を守る弁護士のマイク(ポール・ジアマッティ)が主人公だ。
高齢者を対象に弁護士事務所をやるが、不況で仕事がない。コピーの修理もできないくらいだ。高校のレスリング部のコーチでお小遣い稼ぎする。そのマイクは金策のために依頼人で認知症老人レオの後見人になる。そんな時、オハイオに住むレオの孫の少年カイルがドラッグ中毒の母親の元から家出してきて、レオの家の前にいる。母親は薬物中毒患者の施設にいるという。戸惑いながらもカイルを預かるマイクだった。

しかし、カイルはなんとレスリングの天才だった。オハイオの大会で2位になったこともあるという。こちらの大会でも強さを発揮する。同居の妻や子供もカイルになついてくる。ところが、そんな2人の前にドラッグ中毒のカイルの母が現れるが。。。。

ポール・ジアマッティが大好きだ。
「サイドウェイ」の中年国語教師の役、「シンデレラマン」のボクシングのコーチ役、「アメリカン・スプレンダー」で見せたオタク男どれもこれもみんな楽しい。アメリカ映画が二枚目だけでなく構成されているのがよくわかる。彼の出ている映画に外れがない。「スーパーチューズデイ」にもライバル選挙陣営の男として出演していた。

コメディアン的な色彩を持ち、冴えない男を演じさせると天下一品だ。でも、彼の父親はアイビーリーグの名門イエール大学の学長を務めた名門の出身で、彼自身もイエール大出身だ。インテリの役もできるけど、それだけでないから役が次から次へとまわってくる。いい奴だ。

ここでは弁護士役だ。高齢者専門で決して金もうけのために仕事はやらないとつぶやいているが、懐は厳しい。世の中にはこういう奴が多い。高尚なことを言っていても、それだけではだめだ。友人に仕事を頼んでもまわってくる仕事すらない。それであるボケ老人の後見人を引き受ける。本来は公共に任せる話を強引に自分のプライベートの収入にしてしまう。判事までびっくりだ。
ありうる話かもしれない。

そこで登場するのが老人の孫の少年だ。髪型が70年代前半に活躍した名子役マークレスターを思わせる。しかもレスリングうまいと思ったら、実際にやっていたみたいだ。この少年の起用はあたりだ。途中から見せる主人公の妻との掛け合いがおもしろい。

この2人のおかげで少しは楽しめた。でも終盤にかけての詰めは甘いかな?

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