映画とライフデザイン

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「傷だらけの天使 ヌードダンサーに愛の炎」中山麻理&萩原健一&水谷豊

2020-11-12 20:05:07 | 映画(日本 昭和49~63年)
傷だらけの天使は1974年(昭和49年)のテレビシリーズ

「太陽にほえる」で衝撃的死に方をした萩原健一をクローズアップするシリーズだ。深作欣二や神代辰巳などの映画界の鬼才を毎回監督として起用する。


「ヌードダンサーに愛の炎」市川森一の脚本、萩原健一、水谷豊、岸田森、岸田今日子というレギュラーメンバーと役者が揃ってメガホンを深作欣二が持つ。70年代の日本映画を代表する傑作「仁義なき戦い」と同時期の映像で、手持ちキャメラの躍動感が冴える。最高だ。深作欣二は「傷だらけの天使」では実際2作しか演出していない。シリーズにはいい作品が沢山あるがもっとも衝撃的作品だ。

毎週ゲストの美女が顔を連ねる。いろんなヌードが楽しめるシリーズだった。その週は中山麻理だ。演じるのがヌードダンサーで美しいバストを見せる。これを見て世間の男どもは皆圧倒された。ここでもストリップ劇場の観客席にいる岸田森が脱いだ姿を目の当たりにして目をまるくする。それにしても改めて見るとやっぱり凄い。見せる!!Amazonプライムで無料で見れる。


綾部事務所に財界の大物から依頼があった。上流の生活に飽き足らなくなった娘マリ(中山麻理)が家出をしたまま帰ってこないで、今はストリップ嬢になっている。どうもヤクザあがりの男である忠(室田日出男)に惚れているようだ。取り戻してくれないかという依頼だ。綾部事務所の辰巳(岸田森)は木暮修(萩原健一)にストリップ劇場の観客席で何とかとり戻せと依頼し、アキラ(水谷豊)と一緒に幕引きで劇場に勤めるようになる。

修は近づこうとしてマリと待ち合わせをするが、そこにベテランの踊り子が来たりして、夜のお相手で閉口する始末。忠とマリの関係は崩せそうにない。そんな忠がむかしの仲間とのイザコザに巻き込まれている様子であるが。。。

⒈中山麻理
自分が小学生の頃、サインはV巨人の星はクラスの誰もが見ていた。岡田可愛演じるユミのライバルで最初は同じチームだったブルジョアの娘である。見ようによってはツンとしている。巨人の星で言えば、花形満だ。途中でライバルチームに移籍する。当時誰もが椿麻理として中山麻理のことを知っていた。

傷だらけの天使が始まる前に、田宮二郎主演の「白い影」という渡辺淳一原作のTVドラマがあった。その時に、田宮二郎が勤務する病院のご令嬢で田宮二郎に言いよる役を演じた。この役柄はキツイイメージの金持ちのご令嬢である。サインはVからすると、若干イメチェンである。存在感はあった。


中山麻理は同じ時期にショーケンこと萩原健一のライバル沢田研二主演の映画「炎の肖像」でも爆乳を披露している。ただ、こんなにすごいものが服の下に隠されているとは知らなかった。早乙女愛と同じ衝撃である。

2.手持ちカメラの躍動感
深作欣二監督作品仁義なき戦いのヤクザたちの殴り込み格闘シーンでは手持ちカメラが躍動感ある映像を映し出している。この番組でも萩原健一と水谷豊がヤクザと大喧嘩をしてコテンパンにやられるシーンがある。手持ちカメラで乱闘を映し出す手法は同じである。手持ちなので映像はブルブル震えている。それが緊迫感を高める。まさにドタバタ劇をそれらしく見せる。

萩原健一まで死んでしまったので、ここにでている面々は岸田今日子、岸田森、監督の深作欣二をはじめとしてほとんど若くして鬼籍に入っている。深作欣二映画常連の室田日出男「ピラニア軍団」や「前略おふくろ様」で人気者になる直前である。

現役続行は水谷豊だ。頑張っている。彼がスター街道を歩むきっかけはこの作品で、「兄貴~!」萩原健一にからむのをTV「ぎんざnow」「素人コメディアン道場」でものまねをやってスターになったのが柳沢慎吾や関根勤や小堺一機など。学校でもみんなものまねやっていた。このシリーズでは最終回に至るまで情けない役柄が多い。ここでも中山麻理の言葉に翻弄される。今では考えられないくらいの振られ役だ。最後にストリップ劇場のかぶりつきで踊り子のご開帳を見るシーンがある。バックミュージックがなんと伊藤蘭がリードボーカルのキャンディーズ「危ない土曜日」だというのは偶然にしては今見ると出来過ぎだ。


中山麻理的にはGSで一世を風靡した沢田研二と萩原健一の2人とベッドシーンを演じられるわけだからまんざらでもないだろう。逆に世の女性ファンからは嫉妬の目で見られただろう。自分的にはこの時の中山麻理を手に入れた無名俳優だった三田村邦彦に羨ましいなあという気持ちをもっていた。


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