後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

人間関係に疲れて独り、趣味の世界へ逃げ込む、しかし、、、

2009年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

これは私、個人のことで、一般的には正しいとは思いません。

70歳で仕事を止めました。もうこれ以上人間関係に気を使い、オドオド生きる必要がないと途端に明るくなりました。独りで出来る趣味の世界へ逃げ込みました。過去20年以上、私は孤独に湖でセイリングの趣味に没頭して来ました。そこへ逃げ込んだのです。しばらくはそれが天国でした。

しかし、1年が過ぎ1年6ケ月位前からブログやSNSの世界へ入りました。その結果、ネットの上で何となく友人ができました。その縁で、仲間と一緒に広い海の上でセイリングをする機会が出来ました。海の上では突然強風が来たり、波が荒くなります。同じヨットの同乗者の全員が自然の猛威を前にして心臓がすくみます。皆一緒に怖くなります。自然の脅威の中で全員の心が解け合って、お互いを頼りにします。そして怖い強風や大波が過ぎ去ると全員の顔が笑顔になります。すると自分の出来る仕事を自然に分担し、ヨットをより安全に帆走さようとします。素晴らしいチームワークが自ずと出来上がるのです。他人の重要性が身に沁みます。

独りで帆走を楽しむ人々も多いものです。それも良いです。別に反対はしません。しかし仲間と一緒にセイリングをするとヨットの楽しみが深く、多様になります。これがヨットの楽しみ方の一つと理解出来ました。昨日の体験です。特に全長40Feet前後の大型ヨットを豪快に走らせるには数人の仲間が必要です。全長30Feet以下のヨットと40Feet以上のヨットは全く別世界です。

趣味は独りで楽しむ。そうです。誰も反対しません。でも、趣味の世界で良い師匠や先生を求める。あるいは仲間と一緒に楽しむ。これも趣味の世界を広く、深くするものです。良い師匠や、良い仲間を探すのも大切です。独り趣味から脱却した最近の私個人の詰らない感想です。

皆様は趣味を仲間と一緒に楽しんでいらっしゃいますでしょうか?どちらでも良いことですがご意見を頂ければ嬉しく思います。(終わり)


奥深い趣味の世界が人生観を変える

2009年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

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この写真は現在の私の心象風景です。仕事を止めて日々体力が衰えて行きます。親しかった人々が旅立って行き、まわりが少しずつ淋しくなります。それが自然な老境というものと静かに受け入れています。

しかし奥行きの深い趣味のグループを知り、暗い雲間から光が見えてきました。この年になって「希望」とか「あこがれ」という青春の気持ちが蘇ってきます。東京ベイヨットクラブというグループのことです。何週間か前に千葉県の保田漁港に係留してある北欧のヨットの上で「M利」さんという方とお酒を飲みました。彼は、東京ベイヨットクラブという組織と、その中の人間関係を愛しているのです。私は「組織は嫌だ、でも我慢して入る必要がある」という人生観で過ごして来ました。正直言って、M利さんの話はこの人生観を変えました。

東京ベイヨットクラブの会長は誰ですか?と、聞くと、「会長などという立場の人は居ません。でもクラブにとって重要な人はO熊さんです」と言います。

そのO熊さんに昨日お会いしました。浜離宮を前にした静かな運河に係留したドイツ製の豪華なヨットの上で。素直で、はにかみ屋の青年です。どうもクラブの数隻の豪華なヨットは彼が提供しているようです。決して自分ではそういうことは言わない控え目な人柄です。

駿河湾で、そして昨日東京湾で一緒にセイリングしたクラブのメンバーはO熊さんとM利さんを尊敬し、親しいい友人のように思っていました。組織の上に立つ人の人格が一番重要だ、と言います。でもそれを体験する機会はまれなことです。よく言う、「目から鱗が落ちる」体験を昨日いたしました。O熊さんとほんの短い会話をして。

先日から「東京ベイヨットクラブ」という164人から構成される組織に興味を持ち、HPを詳細にみました。どんな組織にもある組織表がありません。したがって会長も専務理事もいません。理事も事務局長も居ません。”偉い人” が居ないのです。しかし164人のメンバーが全員趣味のヨットを自由に楽しんでいるのです。それではこのクラブがどのように動いているのでしょうか?そのことは続編として、別にご説明します。

私の言いたいことは、「趣味のグループは上に立つ人の人格によって一層楽しくなる」ということです。

今日は皆様がそのようなグループを発見して、益々豊かな趣味の世界を楽しまれますようにお祈り申し上げます。                藤山杜人