後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「ブログを書いているとこんな楽しいことが起きる」

2009年05月12日 | 日記・エッセイ・コラム

ブログを書いていると長い間、コメントやメールの交換をするようになって、親しい友人の様になる人も居ます。それとは別に、思いがけない方から一回だけ素晴らしいコメントを頂くこともあります。どちらも忘れられない大きな喜びです。

そこで実例を少しだけご紹介したいと思います。他に沢山素晴らしいコメントを頂きましたが、あまり深く考えずにたまたま見附けたものだけを少しご紹介いたします。

それぞれのブログも素晴らしいブログです。それぞれのURLをご案内しましたのでクリックしてお楽しみ下さい。

山梨の甲斐駒山麓の山荘に住んでいる鬼家雅夫さんからクリンソウを貰ってきました。自宅の庭で咲いたので写真を出しました。そのあとで貰ったコメントです。

藤山さん:おはようございます。綺麗に咲いていますね。夏場地上部が枯れても根は生きていますので水遣りに気をつけてください。

日当りの良いところより半日影に置いてくださいね。種を採り庭に蒔いとけば自然に増えると思います。鬼家雅雄:http://sizen068.blog95.fc2.com/ 

水戸にお住まいで感性豊かな写真を次々に掲載している玲さんからのコメントです。

藤山さん、こんばんは‥とても解りやすくうんうんと頷きながら拝読いたしました。

同年ですから~疎開生活も、思い出して辛いことが多かったですね。

今でもどこか精神は浸み込んでいるかもです。食のほうはあまり頂けなくなりました。

いつでも何でも不自由なく頂けるのに、残念と思えないでもない(笑)

脳と身体がその様にしているのでしょうね。有難うございました。玲:http://blog.goo.ne.jp/koiredawa

ちひろさんは琵琶湖のほとりにお住まいで日本舞踊を本格的にしていらっしゃいます。写真の構図が感動的で、その映す瞬間の緊張が伝わってきます。先日、私のブログへ吉野山に桜が咲いている風景写真を数枚掲載しました。その時に頂いたコメントです。

藤山杜人さま、良いお天気が続いておりますね。

吉野山の桜見事ですね!霊験新たかな雰囲気と、墨絵のような情景に感動いたしております。自然の美を楽しませていただきました~

今の時期のご旅行、さぞ快適な事と存じます。

 有難うございました。ちひろ 拝:http://blog.goo.ne.jp/hanamusasi

Hootaさんは東京ベイヨットクラブのヨットの先生です。この連休に伊豆大島へ

Bambino号で会員のお客さんとともにセイリングしました。新島に着いたあと海が荒れ4日間島から帰れなくなりました。

お客は皆、大型客船で東京へ帰ってしまいました。Hootaさんともう一人が残り、荒れる港でヨットを守りました。しかし4日後には、最後に10人の会員が応援に島まで行きました。4日遅れで、11日の夜遅く帰宅した後でくれたコメントです。

藤山さん、応援・激励ありがとうございました。私はただやるべきことをしたに過ぎませんが(それも結構楽しんで!)。10日の朝に10人の回航メンバーがそろう一日前の便で、残った私の応援にと東海汽船で東京から神津まで来て新島に着岸できず再び東京の竹芝に帰る羽目になったメンバーが1名いたことをご報告します。(結局11人がHootaさんを助けに行った訳です)

楽しくも頼りになるメンバーがいることを誇りに思うと共に、このようなメンバーとヨットに乗れることに幸せを感じております。

と言う訳で、本日、前後の回航を含めた14日間のGWクルージングを終え無事帰宅いたしました。今度はぜひ奥様とご一緒に「Bambino」に遊びにいらして下さい。

Hoota:http://hoota.blog.so-net.ne.jp/

一回だけコメントを頂きましたが大変勇気づけられた例を2つご紹介します。

アメリカにあるキリスト教の一派のアーミッシュの人々の村の訪問記へ対するコメントです。

藤山さん、毎回藤山様のブログを楽しみにしていますが、なかなか毎日見れないので時間がある時にまとめてみています。

私もアメリカにいたころアーミッシュに出会ったことがあります。

その時は、なんて不思議な人達なんだろう、映画かなんかのロケ?それ以来ずっと不思議に思っていました。アーミッシュと判明するまで時間がかかりました。この間アメリカの田舎でアーミッシュの家具屋さんの看板を目にしました。ドイツ人の友達はアーミッシュの住む所を訪ねたことがあると言っていました。彼らの作るジャムはとても美味しいとか。私たちが忘れてしまった沢山のことがそこにはあるようです。

しかし子供たちが成長して一度文明社会の存在を知ると二度とそこへは戻ってこないという話も聞きました。もう仕事をしなくていい年になったらアーミッシュ風な生活をするのもいいかも・・・。藤山様、いつも有難うございます。次回も楽しみにしています。めい(ブログのURLは頂いていません)

最後に昨日、逗子にお住まいのメイさんという方から頂いたコメントです。

(藤山さんへ)初めて、コメントを投稿します。すごく、勇気がいりました。

私の夫が藤山さんのブログの記事を見つけて、とても素敵な事を書く人だからと教えてくれました。私の夫もヨットマンです。私の亡くなった義父もヨットマンでした。

実は私も最近ブログを書き始めました。

まだ半年足らずですが、どういう訳か、アクセスランキングが上がってきていて私自身も驚いています。藤山さんのアクセス数アップのためのいくつかの法則にも当てはまっていない気がします。が、どうでしょうか?

(夫のヨット仲間もたくさん見ていてくれていることもあると思います)が、まだ初めてばかりなのにと、感謝の気持ちでいっぱいですが、不思議だなあ、と思っているところです。今日も348人の方が閲覧して下さっています。

どうぞ、私のブログを先ずはご覧になってください。

goo  Googeで「父とヨット」で検索してみてください。そして是非、感想をお聞かせ願えれば、嬉しいです。どうぞ、宜しくお願い致します。メイ:尚、メイさんのブログは2つ御座います。現在のは、http://blog.goo.ne.jp/naominoyume_1955/で、この写真を引用した古いほうのURLは以下の通りです:http://c11z5vlw.securesites.net/prime/naominoyume/

このブログはとても楽しいブログなので下に、写真を2枚転載させて頂きました。

左はヨットの係留してある下田港の風景です。右はハリスの小道の写真で、メイさんの実家はこの道の向こうにあるそうです。

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金持ちになるとこんな素晴らしいことが出来ます

2009年05月12日 | 日記・エッセイ・コラム

金持ちになると、高級な外車を乗り回し、豪華な家に住み、毎日美味しいレストランで食事ができる。しかしそんなことが素晴らしいという話ではありません。お金持ちになれば貧しい人々を助けたり、芸術家を支援したりすることが出来ます。今日は芸術家を支援する金持ちの話を少し書いて見たいと思います。

@画家や彫刻家を支援する日本人の素晴らしさ

芸術家を支援するパトロンシップはヨーロッパの輝かしい伝統です。パトロン達の支援が無ければ数多くの作品は生まれなかったことでしょう。

我が国には西欧流のパトロンシップの伝統が明確には存在しないので、その重要性を見落としがちです。しかし、日本にも少しは素晴らしいお金持ちが居ました。水戸出身の中村彝画伯を支援した新宿中村屋初代当主相馬氏はその例です。傑作「エロシェンコ像」が生まれたのは中村屋のおかげです。水戸市の千波湖のほとり、茨城県立美術館の一隅に中村彝画伯のアトリエが移設展示されています。結核で夭折した画家とパトロン中村屋との関係が生き生きと見えるようです。中村屋と中村画伯は同姓ながら血縁関係はありません。

また、日本の近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)を支えたのも相馬夫妻でした。彼の作品は、299100余人の寄付によって建てられた安曇野の 碌山美術館に見ることができます。北アルプスの連山の麓に美しい碌山美術館が静かに建っています。訪問された方も多いことと思います。

 @良心的な画商が貧乏な画家を支えます

日本では画家を個人的に支援する人が少ないといいます。その代わり画商が重要な役割を担って来ました。

例えば茨城県の笠間市にある笠間日動画廊美術館の五階には画家三百三十人のパレット展示があります。パレットには安井曽太郎、梅原龍三郎、熊谷守一、中村研一、岡本太郎、藤田嗣治らそうそうたる画伯が網羅されています。しかし、圧巻は無名の画家のパレットが多数展示してあることです。東京、銀座にある日動画廊の初代当主・長谷川仁氏夫妻が若い画家を勇気づけ、支援しようとして無名の若い画家から買ったパレットのようです。画家を支援し、育てようとする長谷川仁氏夫妻の情熱が見えるようです。

パレットの収集展示は他にもあります。東京の吉井画廊の初代当主・吉井長三氏が建てた清春白樺美術館(山梨県)のレストランの壁にもあります。無名画家のパレットが、白樺派の文人・画家の手紙や出版本、絵画とともに展示してあるのです。広大な敷地には若い画家へ格安で貸しているアトリエの集合体建築物コアもあります。いつ訪問しても南アルプス連山を前に、何人もの美術を志す若者達が制作に励んでいる様子が、窓を通して見えます。

  実際に会った  画家とパトロンの思い出

1961年、河野秋邨氏の個展がアメリカ全土で開催されました。すべて畳二畳ぐらいの大作で、色彩豊かな南画が数十枚も展示されているのです。

オハイオ州のコロンバス市での展覧会の間、妻が河野秋邨氏へ毎日、日本食を供しました。その折に個展開催のパトロンであるイエーガー氏にも会えました。イエーガー氏の言葉を一生忘れることが出来ません。「京都で河野氏の南画を見て、アメリカ人にもぜひ見てもらいたいと思ったのです。コロンバスだけでなく、全米の町へも巡回展示します。その費用は私が個人的に出します。好きな画家を経済的に支援するのは楽しく、誇らしいものです」。

このような個人達が欧米のパトロンシップの輝かしい伝統を育てて来たのでしょう。

お金持ちになって贅沢な生活をする。それが素晴らしいとは思いません。他の困っている人々をそれとなく支援する人々が居るのです。その事が素晴らしいと思います。皆様はどのようにお思いでしょうか?(終わり)

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。   藤山杜人

最後に清春白樺美術館の写真を4枚お送りいたします。2007年の12月に撮影しました。

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