後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

防衛のための武力容認派平和主義者からのコメント

2009年05月29日 | 日記・エッセイ・コラム

趣味人倶楽部というSNSの中で、会員の、ときめき様から深く考えさせられるコメントを頂きましたのでご紹介致します。

======ときめき様からのコメント================

はじめまして。
日本の自立という問題は、左翼、右翼の区別なく共通の日本国民としての当たり前のことのような気がします。
わたしも、以前は日本の独立、自立を主張する人々は右よりの覇権主義、武力による対外拡張主義が内面に潜んでいるから、自立や国益云々はナンセンスだと考えていました。
でも自問してみました。
自分の国のことを自分で決められない、自立していない国が、どうやって平和を実現できるのかなと。
戦後日本は他国を爆撃こそしていませんが、明らかに戦争をやっていると思います。中立ではありませんでした。燃料の補給、出撃基地の提供は戦争行為そのものだと思います。
武力が悪いのではなく、それを利用する政治家に政治を任している国民、自体が問題なのではないかと。
武力は自国民を防衛するためには必要だと思いますし、武装しない政府というのは、無責任な政府だと思います。
平和主義者イコール、非武装、憲法9条を守ることと同一視されますが、平和主義者にもアメリカからの自立、自立外交の推進を唱えて、防衛のための武力容認派平和主義者もいると思いますし、そういう平和主義者が必要ではないかという気がしています。(終わり)

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ああ、死ぬまで男女の違いは分からない

2009年05月29日 | 日記・エッセイ・コラム

男と女の感じ方や考え方は違います。どのように違うのか?何故違うのか?それが理解出来ません。色々な問題が起きた時の対応が非常に違います。

最近、日本の軍隊をもっと戦力として使えるようにしよう。場合によってはアメリカ軍からも、もっと独自性を強めようとする意見が散見されます。

日本の平和を永久に守るための方法を男女に聞けばこんな答えが返って来ます。

女:「平和を守るには日本の自衛隊を解散し、世界中の軍備を無くせば良いのです」

男:「日本の平和を守るには現在以上自衛隊の即戦力を強化して他国の侵略を防止するのが最善の方法です」

もちろん男女に例外もあるし、上の意見は問題を明快にするために誇張して書いてあります。

大部分の女性の主張はいつも観念的で、具体性に欠けます。男性の意見は具体性は有りますが、「平和、平和」と、言いつつ戦争へつながる危険性があります。いつの時代にも「平和のための戦争」と称して戦争を始める国があります。

平和と軍備は密接に関係しています。ところが軍備の問題を議論し始めると女性は興味を失い考えようとしません。平和と軍備の問題に男女間の話し合いが出来ないのです。これこそが人類の不幸ではありませんか?

一番強く平和を愛する女性が、男性へ意見を言わないのです。急に議論の舞台から降りてしまうのです。

男性はある国が他国の支配を受けているとき、その支配の内容を具体的に考えます。そしてそれぞれの具体的な支配され方の損徳を考えようとします。

アメリカ軍が日本に基地を持っている。自衛隊はアメリカ製の軍備を持っているので作戦は共同で、あるいはアメリカ軍の指揮下でしなければならない。このような具体的な支配のされ方が日本にとってどのような経済的な利得になるのだろうか?そしてその事は日本の平和にどのように貢献しているのでしょうか?

このように具体的に考えます。具体的に考えすぎるのが男の弱点かも知れません。女性の観念論も重要なのかも知れません。

このささやかな小文で男女の相違を解消しようとしているのではありません。平和や軍備という重大な問題には男女が協力しあって考え、平和を守るように一緒に努力出来るようにと祈るための文章です。  皆様はいかがお考えでしょうか?  (終わり)


他国を支配したい、支配されたくない、それが戦争の真の原因です

2009年05月29日 | 日記・エッセイ・コラム

他の国を占領し、支配したい。支配された国はその支配へ抵抗して最終的には完全な独立を果たしいたい。人類の悲しい性(さが)です。

日本は1945年にアメリカ合衆国に占領され支配を受けました。その後1951年にはサンフランシスコ条約によって独立国家になります。しかし冷戦のお陰で、アメリカ軍は日本国中に広大な軍事基地を保有して来ました。

1989年のベルリンの壁の崩壊によって冷戦が終了します。しかし2009年に至る現在でもアメリカは基地を日本へ返還しようとしません。永久に保持しようとしている様子です。

この状態は、極端な見方をすればアメリカの軍事占領がいつまでも続いているとも誤解されやすい状態です。日本人の多くはこのような半分占領されているような状態が我慢できなくなりつつあるのかも知れません。人類はひとしく他国に支配されたくないという性(さが)を持っているのです。

すべてのアメリカ軍が引き揚げる。それに代わって強力な日本独自の軍隊で日本を防衛する。これこそが日本の完全独立です。日本人の心の琴線を震わせる強いメッセ-ジです。最近、日本のマスコミにアメリカも信用できない。日本はアメリカからもっと独立すべきだ。と、いう風潮の言葉がよく見かけます。人間の心情としてごく自然な意見と言えます。しかしそれが本当に正しい方向でしょうか?

いきなり話は飛びますが、ここで2000年まえの中近東の現在のイスラエル地方の状態を考えて見ましょう。キリストが居たころのユダヤの国、イスラエルの状態です。

その地方は強大なローマ帝国の領土でした。ローマ軍の占領下にあり、ローマから派遣されたポンティオ・ピラトという総督が治めていました。そしてユダヤ人の王へもある程度の自治権を与えていました。罪人を死刑にする重大な裁判権だけは総督に有りました。それでピラトはしぶしぶキリストを死刑にしました。民衆が死刑にしろと騒ぐので面倒くさくなっただけです。自分の統治期間に暴動のような不祥事が起きないようにしたかったのかも知れません。

さてキリストを刑場へ引き立て、死刑を執行したのはローマの一小隊でした。死刑執行後、キリストの着ていた衣服を兵隊が奪い合ったことまでリアルに福音書に書いてあります。

ローマ軍がイスラエルに駐留していて支配していた様子がありありと理解できます。

さて、このような状態では、当然ユダヤ民族がローマ軍を追い出したいと思うのが自然の心情です。福音書にはそのような記載はありません。しかしキリストを独立運動の首領と誤解した民衆がいたと書いてあります。

キリストが言います。私は地上のことよりも天国にいる神の愛を皆様へ話ししたいのです。地上のことは私の関知しないことです。カエサルの顔の描いてあるコインはカエサル(ローマ)へ返しなさい。

如何でしょうか?日本が将来どうのようにすべきかお分かりになりませんか?

戦争を避けて、平和を守ろうとしたら、カエサルのものはカエサルへ返せば良いのです。アメリカの支配を追い返そうとして軍事力を独自に管理しようとすればどうなるでしょう?過去に日本の軍事占領を受けた北朝鮮や中国やフィリッピンなどアジアの国々は急に警戒を強めるでしょう。アジア地域の平和が危険にさらされる可能性があると思います。

ローマの隆盛は300年くらいでした。キリストの平和は2000年たっても変わらず世界に広がっています。憲法第9条の輝きも長い年月続くと思います。(終わり)

今日は、皆様も平和を守る賢明な方法をいろいろお考え下さるようにお祈りいたします。  藤山杜人