あるネット上の知人のお陰で、岡敬三さんのHP;[きらきら丸のヨット物語」(http://www.geocities.jp/tiarashore/)を読むことが出来ました。岡さんは最近、「港を回れば日本が見える」(東京新聞社発行)という本を出されました。文筆の立つ方でいくつものHPを持っていらっしゃいます。
小生はヨットを21年間所有していて係留の問題や、漁港への寄港の問題で常に悩んで来ました。この悩みは官僚のあまりにも貧しい心に原因があります。基本的な法律では遊び船でも漁港に入港出来るそうです。それなの地方自治体の官僚がヨットやモーターボートのような遊び専門の船は漁港へは入り難くいようにする規則や条例を作ります。都道府県の役所がそのような規則、条例を作り、禁を破った者には罰則を与えようとするのです。規則や条例が厳然として存在している都道府県がいくつもあるそうです。(この事情はこの記事へ対する岡敬三さんからのコメントに正確に書いてあります。合わせてご照覧下さい)
そのことは岡さんのHPの「海国日本と鎖国日本」という一群の調査、報告記に詳しく書いてあります。
道庁や県庁の港湾局や漁業関連部署はきっとこの様に、胸を張って反論します。「ちゃんと臨時使用の許可申請書さえ事前に提出するば許可します」、と。
急に悪天候になって漁港へ避難するヨットが事前に県庁へ「漁港使用申請書」を提出できるでしょうか?まあ緊急避難の場合はまさか過料金は取られないと思いますが。
そんな事は地元の漁協と個別に話し合えば良いことで、何も道庁や県庁が関係する必要などありません。
もっと驚いた事実は外国の遊び船は日本の「開港している港」以外は原則として入港禁止です。入港希望の場合は、日本語で書いた入港許可申請書を事前に提出して許可を貰う必要があるのです。
申請書を複雑にすれば事実上締め出せます。これは遊び船の入港だけではありません。
全ての許認可事業では、申請書類を複雑にして、意図的にあるグループの人々を差別、締め出すことが出来ます。これが、国民のためになる行政指導の一部として平然として行われています。
官僚はヨットやモーターボートのような遊びは歓迎しません。仕事以外の遊びにお金を使っている人々と漁師を比較して、遊び人を無視しています。遊び人より漁師が偉いのです。そして官僚はもっともっと偉いのです。そう思いたくなる現象をたびたび経験します。
岡敬三さんの「港を回れば日本が見える」という本は注文しましたが、まだ読んでいません。しかしHPを読んで題目を見ると内容がある程度想像できます。題目だけでも、すでに大賛成なので拙文をここにお送りすることにしました。(終わり)