後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

霧のブリテッシュ・ヒルズへ行ってきました(3)イギリスの封建時代が分かる領主の館

2009年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム

下に4枚の写真を掲載します。はじめの写真は堅牢な石造りの建物がコの字の形に配置してあります。昔は四角形のロの字の配置を持った砦の形だったのです。ロンドンの王権が強大になり平和が続くようになって開放的なコの字の形になったそうです。しかし屋根の上には砦の銃眼のような形が残っています。地方にに散在した領主は中央のイギリス王へ服従しながら自分の領内を統治し、中央の王へ税金を差出し、忠誠を誓っていました。

中央のロンドンにはタウンハウスと呼ばれる別宅を持ち、王様の意向を注意深く探っていたそうです。丁度、江戸時代の各藩の江戸屋敷のような役割でした。

領主の館には領主が常時住んで居て、執事や執事長を使って、領内の人々から税金を徴収していました。領主の館の外見は威圧的で決して建築美を感じさせません。華麗な装飾も有りません。しかし一歩内部に入ると豪華です。領主の搾取ぶりが見えるようです。まあ、封建時代というものは世界中がそのようなものでした。このような封建時代が中世から産業革命まで牢固として続いたのです。ブリティッシュヒルズの領主の館(Manor House)は200円の入場料で内部を見学できます。家具調度は17、18世紀のもの、図書館の数多くの本は皮表紙のものが多く、出版年代は1800年から1900年の間のものです。これも全て当時の領主の家の図書室にあったものだそうです。数冊の本を開いて目次を見ながらゆっくりすると当時に帰ったようで不思議な思いをします。ブリティッシュヒルズへ行った折にはぜひ領主の家の2階の図書室でゆるやかな時間をお過ごしになりますように。(続く)

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霧のブリテッシュ・ヒルズへ行ってきました(2)木造の建物の美しさ

2009年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム

日本の木造建築は世界一美しいという話をよく聞きます。美の基準は人によって違いますから反対出来ません。しかしヨーロッパへ旅しますと、ハッと息をのむ美しい木造の家に出会います。堅い、荒削りの太い柱が白い漆喰の壁に美しい模様を描いています。内部の梁が頑丈に組み合わせてあります。今回訪問したブリティッシュヒルズには5棟もありました。特にお土産を売っている家は高さの違う4層の部屋が、巧みに組んだ木の階段でつながっています。内部の梁や屋根裏の木組みの精巧さが素晴らしいのです。ここはお土産の売店です。家内はいろいろおみやげを選んでいます。30分以上もかかりましたが、小生は木組みの階段を登ったり、降りたり、材木の表面を触ったりしてゆっくり楽しむことが出来ました。材木は寒い地方でゆっくり育ったようです。年輪が細かで堅牢です。昔、スウェーデンの木造の古民家で、見て感激した材木と同じような硬さです。下の写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。     藤山杜人

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