後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

写真を見て答える楽しいクイズです・・・お遊び下さい

2017年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は簡単なクイズ遊びをしたいと思います。
4枚の写真を示して4つの質問をします。是非、写真をよくご覧になってお答えください。最後に写真はありませんが世界の宗教に関する質問です。楽しくお遊び頂けたら嬉しく思います。

1番目の写真は富士山です。(1)この富士山は駿河湾の浜辺から見た富士山でしょうか。それとも相模湾の浜辺から見た富士山でしょうか?

2番目の写真は修学旅行でもよく行くお寺です。(2)お寺の名前は何でしょうか?

3番目の写真はよく見かける神社の写真です。(3)神社に祀っている神様は何でしょうか?

4番目の写真は日本の三大稲荷の一つです。(4)このお稲荷さんは何というお稲荷さんでしょうか?

以上の4つの問題は宗教に関連したものでした。そこで5番目の質問も視野を広げた宗教にかんする質問です。
(5)世界で一番多くの人が信じている宗教は何でしょうか?

それでは正解を示します。
(1)の正解は相模湾の浜辺から見た富士山です。先日、相模湾の茅ケ崎海岸で撮って来ました。

(2)の正解は法隆寺です。正岡子規の「柿くへば、鐘がなるなり、法隆寺」という俳句が有名ですね。法隆寺は平成5年に世界文化遺産に認定されました。

(3)の答に稲荷大明神とかキツネさんとお答えになる方がいらっしゃると思います。ほぼ正解ですが、実はこの問題は難しい問題なのです。

一般に稲荷信仰とはキツネを神の使いとして敬い、願い事を祈る信仰と言えます。
全国の稲荷神社は仏教系と神道系の2つに大別できるのです。ですから祀ってある神様はそれぞれ違うのです。
仏教系とは豊川稲荷の系統を汲むお稲荷さんです。祀ってある神が仏教系(ヒンズ-教)の神様なのです。
さて一方神道系のお稲荷さんの祭り神を祐徳神社の場合に示すと以下のようになります。
倉稲魂大神、大宮売大神、猿田彦大神、 神令使命婦大神、 萬媛命 。
このようにこの質問は実に難しい問題だったのです。
しかしこんな複雑に考えないで、お稲荷さんは稲荷大明神が祀ってあってキツネはしの使いだと答えたら正解と言えるでしょう。

(4)このお稲荷さんは何というお稲荷さんでしょうか?
正解はこの写真の右側の柱に書いてある通り、豊川稲荷です。
豊川稲荷の場合の神様は吒枳尼天(だきにてん)と言うインドの古代民間信仰に由来する仏教の女神です。
この吒枳尼天(だきにてん)は日本に入って来ると稲荷信仰と習合し、稲荷神と同一視されるようになったのです。妙厳寺では「吒枳尼真天」(だきにしんてん)と呼んでいます。
ですから豊川稲荷では手を打つ代わりに曹洞宗の陀羅尼経の一部を唱えます。その部分は本殿の両脇の左の柱に大きな金文字で書かれています。陀羅尼 (だらに)とは、仏教において用いられる呪文の一種で、比較的長いものをいう。通常は意訳せずサンスクリット語原文を漢字で音読して唱えます。

さて最後の質問です。
(5)世界で一番多くの人が信じている宗教は何でしょうか?
正解はキリスト教です。
5番目の写真は世界の宗教を信者の数の多い順に示した一覧表です。

この一覧表はどのくらい正確なのかは分かりません。あなたはどの宗教を信じますかと問われたら明確に答えることが出来るでしょうか?
多くの日本人は、仏教を信じているようでもありますが、どちらかと言うと無宗教に近い人が多いのではないでしょうか?
ですからこの一覧表の精度には疑問があります。しかし順番は大よそ正しいのではないでしょうか?
この表で意外なのは無宗教が4番目に多いという事実です。近年、世界中が宗教離れをしているそうですが、成程と納得できます。

如何でしょうか? 楽しくお遊び頂けたら嬉しく思います。今日はこれでお終いです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

「今日の日記、冬木立の写真を撮りに行きました」

2017年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日から今日にかけて日本海側は大雪で、その上、名古屋や広島まで雪が積もり大変な荒れ模様です。東京も零下になったらしく、庭の水盤の水が氷っていました。
午前中は教会のミサに行きました。
昼食後、空を見上げたら、碧い空に冬雲が足早に流れています。
ああ、この碧空と雲を背景にして冬木立の写真を撮ったら綺麗だろうと思いました。
さっそく稲城市のいつも行く崖の下に行きました。
写真をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。









お釈迦さまの教えを深く理解するためには宗教的訓練が必要

2017年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は日曜日なので宗教の話を少しします。宗教を信じるためには宗教的訓練や修行が必要だという話です。
宗教的訓練を受けると少し信じることが出来ます。信じればその宗教の教えがより深く理解できるようになるのです。
私はカトリックですが祖父が曹洞宗のお寺の住職だったので、今日は曹洞宗の宗教的訓練法をご紹介いたします。

多くの人が曹洞宗の本山の永平寺に観光に行きます。すると全国から集まって来た若い坊さんたちが一心に雑巾がけや庭掃除をしています。それは作務といって一つの宗教的訓練法なのです。そして決まった時間が来ると座禅や読経もします。これも宗教的訓練なのです。
こうして規則正しく宗教的な訓練を受けるとお釈迦様の教えの深い意味が理解されるようになります。理解出来ればお釈迦さまを信じるようになります。信じればまた一層深く理解できるのです。そしてお釈迦さまに帰依します。
これが佛教を信じる方法なのです。

この宗教的訓練の重要性はどんな宗教でも同じです。
仏教では宗教的訓練を修行と言います。修行をしないとお釈迦様の教えが信じられないのです。修行しなければ仏教を信じられないのです。日本のインテリは修行をしないで仏教の批判をします。しかしそれは的外れな非難になってしまうのです。

曹洞宗では座禅を重視します。そして集中座禅会も行います。それを「臘八摂心(ろうはつせっしん)」と言います。
12月1日から8日まで、曹洞宗の多くの寺院では、「臘八摂心」が行われます。
「臘」というのは、12月を意味する「臘月」の略で、「八」は「8日」のことです。また、「摂心」というのは「心をおさめる」ことで、つまりは坐禅のことですが、特に一日中坐禅することを指します。
 臘八摂心は特に、12月8日に仏道を成就されたお釈迦さまの坐禅を追慕する期間として行われます。普段、忙しくて、なかなか坐禅修行ができないという人であっても、この時期には諸々の仕事を止めて静かに坐るのです。この時期だけは、門戸を開いて一般の人の坐禅を歓迎する寺院もあります。 曹洞宗では、この修行は大本山總持寺御開山・太祖瑩山禅師さまの頃から行われています。

それでは具体的にはどのようなことをするのかご紹介しましょう。
ネットの趣味人倶楽部で知り合った浄心さんのお寺で3人だけの「臘八摂心会」のプログラムや準備の様子をご紹介します。

なお浄心さんは桃太郎さんという名前で趣味人倶楽部でこの「臘八摂心会」を素人にも分かり易く説明しています。
浄心さんは宮城県の曹洞宗のあるお寺の住職さんです。
以下は、https://smcb.jp/users/463063 からの抜粋です。

「臘八摂心会」を浄心さんと檀徒の「又やん」と以前の弟子の元照さんの3人だけ行うのです。

この3人の「臘八摂心会」のプログラムは以下のようになっています。
12月4日~7日
 12時30分 経行(経行鐘2声)、抽解(抽解鐘1声)、上張、香師入堂、下張
 13時00分 止静(止静鐘3声)
 13時40分 経行、抽解
 14時00分 止静、提唱
・・・中略
 19時00分 経行、抽解
 19時20分 止静
 20時00分 抽解
 20時10分 止静(普勧坐禅儀)
 21時00分 略経行、抽解、打眠
・・・・以下省略。

12月7日~8日
・・・前略
16時50分 下鉢、藥石の後
 17時50分 止静
 18時30分 経行
 18時40分 止静
 19時20分 経行、抽解
 19時40分 止静
・・・・・以下省略。

全ての差定が 鐘と魚鼓(ぎょく)と大太鼓の音を合図で粛々と進められ 誰ひとり言葉を発する者は無い。

以下は桃太郎さんの日記をそのまま引用します。
・・・・・
「摂心も終盤になると 僧堂の中に 呻き声が聞こえる事がある。
折れた樫の警策が 僧堂の磚の上を転がる音が聞こえる事がある。
失心した坐禅人が 單の上でドサリと倒れ込む音が聞こえる事がある。
そのほかは 僧堂の回り 亭々と聳える杉木立を揺する風の音 揺すられて落下する雪の音 時に明るい陽の射す頃には 僧堂の大屋根の瓦の上で囀る小鳥の声・・・。

こうして書いているだけで 俺の頭蓋骨は 大僧堂の屋根になる。
嗚呼 なんと懐かしく 愛しい日々だろう。

などと 思い出に耽っている場合ではない。
俺は 明日からの摂心の準備に取り掛からねばならない。」

この「臘八摂心会」は始め浄心さんと檀徒の「又やん」だけの2人で行う予定でした。
ところが鳥取のお寺にいる元弟子の元照さんが急に参加することになったのです。
その元照さんと浄心さんの電話の会話と浄心さんの日記をそのまま転載します。
・・・・
「まあ 私は少しは忙しいがな」
「叔父貴 今日は12月3日ですが・・・」
「そうだ。諸般の事情で 明日4日から8日までにしたのだ」
「ふ~ん・・・」
元照が一瞬黙った。

「叔父貴。私 行きます!」
「何だって?」
「そちらに参ります」
「何を言い出す」
「ご迷惑でしょうか?」
「迷惑も何も・・・」
突然の申し出に 狼狽(うろた)える。

「明日は何時からですか?」
「12時30分経行鐘の 13時止静だが」
「今から行きます。止静に間に合うか分かりません。遅れるかも知れませんがご容赦下さい。では!」
と 電話を切りそうにする。

臨時の坐禅堂の準備が終わり お菜の下準備もして 小豆を浸して 応量器を三組分清めて 浴司を清拭して 寝に就いたのが11時を回ったが いつもと大して遅いわけでもない。
元照は既に○○空港から○○駅に着き 突然の旅の疲れを 何処ぞの宿で癒やして居るのだろう。

それにしても 俺がふた月半掛けて歩いた所を 元照はほんの数時間で飛んで来るのだ。
過ぎし日々の事を思い出しながら 眠りの淵に深くふかく 沈んで行ったようだ。

翌朝
『○○山○○寺 臘八大摂心会』
太々と墨書した紙を 仮僧堂の入口に張り出し 眺めて居るところに 元照が着いた。
確かに 背中に 背負い鞄を背負っている。
即ち 聖像を 釈迦像を下ろしておいた須彌壇に据え 九拝の礼をする。

仮とは言え 其処は三黙道場たる僧堂であれば 発声は許されない。
元照も心得ており 安着の挨拶もせずに 旅装のままで従う。・・・以下省略。

何故、私は浄心さんをことさら取り上げて、ご紹介するのでしょうか?
理由はたった一つです。彼は時々お釈迦様を疑いながら、それでもお釈迦様を信じているのです。信じようとして毎日の修行に励んでいるのです。お寺の財産は竈の灰まですべて檀家の物だと考えています。お寺の会計は檀徒に任せているのです。しかしお金を稼ぐためにお葬式で読経します。しかしそれはお金を得るための行為であり宗教活動ではないと明言しています。こんな住職さんが沢山いれば寺院仏教も衰退しなかったと思います。

宗教とは今日の記事のような修行が大切なのです。そんな訳でこれからミサに行ってきます。
今日の挿し絵代わりの写真はシクラメンの花の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)