弥生になり雛祭も過ぎたのに寒い冬の日が続いています。
春が待ち遠しいですね。早くウグイスの声を聞きたいです。ウグイスの声は暖かい春を持ってきます。
そして春が過ぎて初夏になると遠方から澄んだカッコーの声が聞こえます。ホトトギスの声も高い空に響きます。
カッコーの声やホトトギスの声を聞くと故郷の森を思い出します。仙台の郊外の八木山の森を思い出します。カッコーやホトトギスの声は故郷の初夏の空気を運んで来ます。
八木山の森と言えば深夜にかすかに聞こえるブッポウソウの声も思い出します。
鳥の声は春を呼び、そして初夏のすがすがしい空気を運んでくるのです。
今日はそんな鳥たちの写真をお送りします。検索してお借りし写真です。
1番目の写真はウグイスです。ホーホケキョと鳴く声は美しいのですが姿は冴えません。
2番目の写真は梅の枝に来たウグイスです。自宅の庭の梅の木にメジロはよく来ますがウグイスは遠方で鳴く声だけが聞こえます。
3番目の写真はカッコーです。初夏に日本にやって来る渡り鳥です。他の鳥の巣に卵を産み育てて貰います。托卵という不思議な習性を持っています。高い木の梢でカッコー、カッコー、カッコーと鳴きます。美声です。
4番目の写真は高い空を飛びながら鳴くホトトギスの姿です。
ホトトギスは「テッペンカケタカ」と鳴くと言われていましたが、素直に書けば 「キョッ、キョン、キョキョキョキョ」または 「キョッ、キョ、キョキョキョ」と鳴きます。美声で初夏の空によく響きます。
5番目の写真はブッポウソウです。ブッポウソウと鳴くと信じられていましたが、実際の鳴き声は「ゲッゲッゲッ」といった汚く濁った音の鳴き声です。
ブッポウソウと鳴くのはコノハズクだったのです。この事実が判明したのが1935年でした。
それに関する面白い逸話があるのでご紹介いたします。(https://ja.wikipedia.org/wiki/ブッポウソウ )
ラジオ放送が切っ掛けでした。
1935年(昭和10年)6月7日、NHK名古屋放送局は愛知県の鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」という鳴き声の実況中継を全国放送で行ったのです。その放送を聞き、鳴き声の主を探していたある狩猟家が、同年6月12日に山梨県神座山で、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を撃ち落としたところ、声の主がコノハズクであることが判明したのです。
一方、放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声をする」という人がでて来ました。6月10日にその飼っている鳥を鳥類学者が借り受けて見るとその鳥はコノハズクであり、山梨県神座山で撃ち落とされたのと同じだったのです。
この二つの事柄がその後の日本鳥学会で発表され、長年の謎だった鳴き声「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが初めて判明したのです。
なお「ブッ・ポウ・ソウ」は仏・法・僧の三宝のことでその意味は、http://todaibussei.or.jp/asahi_buddhism/01.html に詳しく出ています。
閑話休題。今日は春が、そして初夏が待ち遠しいのでウグイスやカッコーやホトトギスをご紹介しました。鳥の声は季節を運んできます。そして故郷の野山へ誘ってくれます。こんな思い出を書きながらブッポウソウの鳴き声の主はコノハズクだったという発見もご紹介しました。1935年の発見でした。昔から日本人はブッポウソウの声の主がコノハズクだったことを知らなかったのです。不思議なことです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
春が待ち遠しいですね。早くウグイスの声を聞きたいです。ウグイスの声は暖かい春を持ってきます。
そして春が過ぎて初夏になると遠方から澄んだカッコーの声が聞こえます。ホトトギスの声も高い空に響きます。
カッコーの声やホトトギスの声を聞くと故郷の森を思い出します。仙台の郊外の八木山の森を思い出します。カッコーやホトトギスの声は故郷の初夏の空気を運んで来ます。
八木山の森と言えば深夜にかすかに聞こえるブッポウソウの声も思い出します。
鳥の声は春を呼び、そして初夏のすがすがしい空気を運んでくるのです。
今日はそんな鳥たちの写真をお送りします。検索してお借りし写真です。
1番目の写真はウグイスです。ホーホケキョと鳴く声は美しいのですが姿は冴えません。
2番目の写真は梅の枝に来たウグイスです。自宅の庭の梅の木にメジロはよく来ますがウグイスは遠方で鳴く声だけが聞こえます。
3番目の写真はカッコーです。初夏に日本にやって来る渡り鳥です。他の鳥の巣に卵を産み育てて貰います。托卵という不思議な習性を持っています。高い木の梢でカッコー、カッコー、カッコーと鳴きます。美声です。
4番目の写真は高い空を飛びながら鳴くホトトギスの姿です。
ホトトギスは「テッペンカケタカ」と鳴くと言われていましたが、素直に書けば 「キョッ、キョン、キョキョキョキョ」または 「キョッ、キョ、キョキョキョ」と鳴きます。美声で初夏の空によく響きます。
5番目の写真はブッポウソウです。ブッポウソウと鳴くと信じられていましたが、実際の鳴き声は「ゲッゲッゲッ」といった汚く濁った音の鳴き声です。
ブッポウソウと鳴くのはコノハズクだったのです。この事実が判明したのが1935年でした。
それに関する面白い逸話があるのでご紹介いたします。(https://ja.wikipedia.org/wiki/ブッポウソウ )
ラジオ放送が切っ掛けでした。
1935年(昭和10年)6月7日、NHK名古屋放送局は愛知県の鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」という鳴き声の実況中継を全国放送で行ったのです。その放送を聞き、鳴き声の主を探していたある狩猟家が、同年6月12日に山梨県神座山で、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を撃ち落としたところ、声の主がコノハズクであることが判明したのです。
一方、放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声をする」という人がでて来ました。6月10日にその飼っている鳥を鳥類学者が借り受けて見るとその鳥はコノハズクであり、山梨県神座山で撃ち落とされたのと同じだったのです。
この二つの事柄がその後の日本鳥学会で発表され、長年の謎だった鳴き声「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが初めて判明したのです。
なお「ブッ・ポウ・ソウ」は仏・法・僧の三宝のことでその意味は、http://todaibussei.or.jp/asahi_buddhism/01.html に詳しく出ています。
閑話休題。今日は春が、そして初夏が待ち遠しいのでウグイスやカッコーやホトトギスをご紹介しました。鳥の声は季節を運んできます。そして故郷の野山へ誘ってくれます。こんな思い出を書きながらブッポウソウの鳴き声の主はコノハズクだったという発見もご紹介しました。1935年の発見でした。昔から日本人はブッポウソウの声の主がコノハズクだったことを知らなかったのです。不思議なことです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)