現在この欄では 次のような「アメリカの輝き」という連載記事を掲載しています。
「アメリカの輝き(1)民主主義と個人の尊厳の確立」
「アメリカの輝き(2)黒人差別の撤廃と黒人大統領の選出」
「アメリカの輝き(3)ソ連共産主義に勝ち民主主義を守る」
「アメリカの輝き(4)世界の覇権は握るが他国の主権を尊重」
「アメリカの輝き(5)世界一の科学技術を創造」
昨日は、「(2)黒人差別の撤廃と黒人大統領の選出」について書きました。
今日は一休みして番外編としてアメリカ人を深く理解するために彼等の信仰心について書いてみたいと思います。
アメリカ人の宗教に対する考え方を書いてみたいと思うのです。
アメリカの文化の特徴といえば世界一進歩している科学や技術の他にキリスト教に対する強い信仰があることです。
アメリカ人の80%がキリスト教を信じているのです。
アメリカ社会における人間関係にはその下敷きにキリスト教への信仰があるのです。
アメリカは弱肉強食の社会で、貧富の差が大きいので人間関係は殺伐としていると誤解しがちです。しかしアメリカに暮らしてみると助け合いの精神が溢れていて、実に暖かい人間関係があるのです。殺伐とした社会というより、アメリカの社会は人間的で温かい社会なのです。
ですからアメリカ文化を万遍無く公平に理解しようとしたら彼らのキリスト教への帰依を理解しなければなりません。
勿論、アメリカにはイスラム教徒もユダヤ教徒も仏教徒も数多くいます。しかし話を簡明にするために今日はキリスト教だけを取り上げます。
それではアメリカのキリスト教はどのようなものでしょうか?
カトリック教徒も20%と多いのですが、アメリカの特徴はいろいろなプロテスタントが大部分で、プロテスタントが多いのがアメリカの特徴です。
しかしその宗派の多くはキリストの教えを書いた福音書を大切にする福音主義なのです。
ですからアメリカ人は以下のことを単純に信じ切っていて疑いません。
1、聖書の霊感と無謬性(旧約聖書も新約聖書も間違っていない)
2、キリストの処女降誕(キリストは処女マリア様から生まれた)
3、キリストの贖罪(キリストは全ての人間の罪の解消のために十字架につけられ死んだ)
4、体の復活(キリストも全ての死者も何時かは生き返ってくる)
5、数々の奇蹟物語(水上歩行、水を葡萄酒に変えたなど数々の奇蹟話)
アメリカ文化の福音主義は仏教国の日本に導入されにくいのです。彼らの物質文明は間単に日本へ入ってきますが、アメリカのキリスト教は日本へ導入され難いのです。
よくアメリカには物質文明はあるが精神文化が無いといいます。これは大変な間違いです。
正しくは「日本人の理解しにくい精神文化がある」と言い直すべきです。
私自身はカトリックです。しかし般若心経や大悲心陀羅尼経も大好きです。キリスト教と仏教のバイリンガルのようなものです。ですからアメリカの精神文化もある程度は理解出来ます。
アメリカ文化がこんなに溢れている日本ですが、アメリカから入りにくいものもあるのです。アメリカ人の宗教心です。
「アメリカの輝き」という連載記事をお読み頂く時、あわせてこのアメリカ特有の精神文化もお考え頂きたいのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
今日の挿し絵代わりの写真は先日、京王フローラル・ガーデンで撮って来た花の写真です。
「アメリカの輝き(1)民主主義と個人の尊厳の確立」
「アメリカの輝き(2)黒人差別の撤廃と黒人大統領の選出」
「アメリカの輝き(3)ソ連共産主義に勝ち民主主義を守る」
「アメリカの輝き(4)世界の覇権は握るが他国の主権を尊重」
「アメリカの輝き(5)世界一の科学技術を創造」
昨日は、「(2)黒人差別の撤廃と黒人大統領の選出」について書きました。
今日は一休みして番外編としてアメリカ人を深く理解するために彼等の信仰心について書いてみたいと思います。
アメリカ人の宗教に対する考え方を書いてみたいと思うのです。
アメリカの文化の特徴といえば世界一進歩している科学や技術の他にキリスト教に対する強い信仰があることです。
アメリカ人の80%がキリスト教を信じているのです。
アメリカ社会における人間関係にはその下敷きにキリスト教への信仰があるのです。
アメリカは弱肉強食の社会で、貧富の差が大きいので人間関係は殺伐としていると誤解しがちです。しかしアメリカに暮らしてみると助け合いの精神が溢れていて、実に暖かい人間関係があるのです。殺伐とした社会というより、アメリカの社会は人間的で温かい社会なのです。
ですからアメリカ文化を万遍無く公平に理解しようとしたら彼らのキリスト教への帰依を理解しなければなりません。
勿論、アメリカにはイスラム教徒もユダヤ教徒も仏教徒も数多くいます。しかし話を簡明にするために今日はキリスト教だけを取り上げます。
それではアメリカのキリスト教はどのようなものでしょうか?
カトリック教徒も20%と多いのですが、アメリカの特徴はいろいろなプロテスタントが大部分で、プロテスタントが多いのがアメリカの特徴です。
しかしその宗派の多くはキリストの教えを書いた福音書を大切にする福音主義なのです。
ですからアメリカ人は以下のことを単純に信じ切っていて疑いません。
1、聖書の霊感と無謬性(旧約聖書も新約聖書も間違っていない)
2、キリストの処女降誕(キリストは処女マリア様から生まれた)
3、キリストの贖罪(キリストは全ての人間の罪の解消のために十字架につけられ死んだ)
4、体の復活(キリストも全ての死者も何時かは生き返ってくる)
5、数々の奇蹟物語(水上歩行、水を葡萄酒に変えたなど数々の奇蹟話)
アメリカ文化の福音主義は仏教国の日本に導入されにくいのです。彼らの物質文明は間単に日本へ入ってきますが、アメリカのキリスト教は日本へ導入され難いのです。
よくアメリカには物質文明はあるが精神文化が無いといいます。これは大変な間違いです。
正しくは「日本人の理解しにくい精神文化がある」と言い直すべきです。
私自身はカトリックです。しかし般若心経や大悲心陀羅尼経も大好きです。キリスト教と仏教のバイリンガルのようなものです。ですからアメリカの精神文化もある程度は理解出来ます。
アメリカ文化がこんなに溢れている日本ですが、アメリカから入りにくいものもあるのです。アメリカ人の宗教心です。
「アメリカの輝き」という連載記事をお読み頂く時、あわせてこのアメリカ特有の精神文化もお考え頂きたいのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
今日の挿し絵代わりの写真は先日、京王フローラル・ガーデンで撮って来た花の写真です。