後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「生涯で一番楽しかった趣味」

2023年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム
趣味にはいろいろあります。趣味は人生を豊かにします。私はあまり趣味の無い男でしたがヨットの趣味だけは長く楽しみました。私の生涯で一番楽しかった趣味でした。
今日はこのヨットの趣味について書きたいと思います。
私は50歳の時、趣味としてヨットを始めました。ヨットには家族の他いろいろな人々が来て一緒にセイリングを楽しみました。いろいろな生き方をしている人々との交友を深めたのです。
ヨットは自然の風の力で船体を傾けながら走ります。そのお陰で私の自然に対する考え方が変ったのです。自然観が変わったのです。
丁度良い速さの風では快適に走ります。しかし強風になると船はすごく傾いて横倒しになりそうになります。歯を剥いた白波が甲板を洗います。ヨットの趣味では天国と地獄が入れ替わるのです。ですから人間の自然観が体験的に変るのです。
自然は人間に対してある時は歓喜を与え、ある時は大きな恐怖を与えるものなのです。
そんなヨットの趣味を写真に従ってご紹介いたします。
1番目の写真は「あけび号」の姿です。50歳の頃琵琶湖から霞ヶ浦へ陸送して来た中古のYAMAHA19です。10年間乗りました。長い舵とヤマハ5馬力の船外機がついています。妻と、友人たちと一緒によく走りました。
2番目の写真はYAMAHA19を陸揚げした姿です。ヨットの構造で一番重要なのは船底から下へ伸びているキールです。厚い鉄製で船体の重さの40%位もあります。これで船は疾走中に横倒しになるのを防いでいます。
3番目の写真は60歳の頃買った長さ26フィートのルナ3世です。長さのわりに大きなキャビンがついていて炊事用の2口コンロ、調理台、流しがついていました。霞ヶ浦であるお医者から中古を買いました。このヨットには75歳まで乗りました。
4番目の写真はルナ3世のキャビンの後姿です。中のキャビンにはガスコンロと流しとテーブルがあります。電動水洗トイレもついていました。料理をしてよく小さなパーティをしました。小さな寝室もついていたので家内と何度も泊まったものです。
5番目の写真は霞ヶ浦の土浦港の係留地の風景です。私のヨットは右から2番目の黄色の横線の入った船です。この写真は2020年8月2日 に撮った写真です。9年前に別れた愛艇のルナ3世に再び会ったのです。昔と寸分変わらぬ姿でした。右隣のモーターボートも左のヨットも9年前と同じです。9年という時が止まっていたのです。
 
このヨットにはいろいろな思い出があります。ある時は大学の同級生と3人で小さなパーティをしました。福島から来たH君と葉山から来たO君と3人でセーリング後のキャビンの中でシャンパンを飲みました。H君が保冷袋に入れてフランスの高級シャンパンを持って来ました。シャンパングラスも人数分を冷やして持ってきました。
そのH君もO君も旅立ってからもう数年もたちました。懐かしい友人です。
 
最後にこのヨットの趣味の総括を書いておきます。
(1)生活費や家計へ響くほどの費用がかからなかった。
乗っていたヤマハ19は中古艇です。買った時は進水後17年でしたが、新品同様でした。琵琶湖でこの中古のヨット100万円で買いました。
その後のルナ3世も中古艇で、アメリカ設計のジョイラック26フィートでした。霞ヶ浦で100万円で買いました。2009年には進水後27年でした。このようにヨットは30年や40年たっても使えるのです。
 
(2)20年間ほどの係留料金が年間3万円以下でした。
幸運にも格安の茨城県営の土浦港岩壁に係留できました。始めは民間マリーナにも置きましたが、すぐに県営岩壁に係留できました。これは地元の人々と親しくしていたら教えてくれました。幸運でした。
 
(3)中古艇はほとんど故障無しで保守費用はほとんどかかりません。
中古艇を持ってみて一番驚くことは故障が無いことです。船体やワイヤーなどが海上の荒波を想定して設計してあるので、霞が浦では全く故障しません。定期的な船舶検査の費用は自動車の車検に比べると格安です。
 
(4)一人でも楽しめる趣味なので気が向いたらいつでも楽しめた。
人数が揃わないと楽しめない趣味は幾つもあります。野球やサッカーもそうですが、囲碁将棋は相手がいなければ楽しめません。その点、ヨット趣味は仲間がいればもっと楽しいのですが、独りでも帆走できます。妻と一緒に気が向いたときブラリと行ってセイリング出来ます。
 
(5)キャビンを男の隠れ家として使えた。
友人数人とキャビンの中でシャンペンやビール、ウイスキーを飲む。船が波にゆっくり揺れる。あるいは独りクラシックを聴きながらビールを飲む。夜が更ければ蒲団を敷いて寝る。朝は香り高いコーヒーを淹れてベーコン・エッグの朝食。そんな楽しみかたも出来たのです。これこそ男の隠れ家です。
 
ついでにもう少し大型のヨットをご紹介します。約100年前にイギリスで建造された美しい木造ヨットです。この帆船、「シナーラ」号は長らく三浦半島のシーボニアを母港として多くの日本人に親しまれてきました。

6番目の写真は追い風を受けてランニングしているシナーラ号です。写真の出典は、”MALU”さんのブログ(https://malu-sailing.com/archives/4409 )です。
私はこの帆船に2度乗ったことがあります。その重い舵輪を握った経験もありました。2000年前後のことでした。

7番目の写真はシナーラの舵輪を握っている家内と私です。2000年11月11日に撮った写真です。シナーラの帆走は舵輪が少し重いだけで自分のヨットとあまり変わりがありませんでした。
 
ヨットの趣味は約25年続け12年前の75歳で止めました。それにしても楽しい趣味でした。
 
今日はヨットの趣味とはどういうものかを書きました。


それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


「カトリック教会、2023年3月26日の「四旬節第5主日」のミサ動画配信とミサの風景」

2023年03月26日 | 日記
カトリック教会、2023年3月26日の「四旬節第5主日」のミサ動画配信は以下の通りです。


2023年  3月26日 10時のミサ

カトリック関口教会、
https://www.youtube.com/watch?v=fz3V0YaGuVc

聖イグナチオ教会
https://www.youtube.com/watch?v=bpNFfENO6cM

今日教会に行かない信者の方々はこの動画配信のミサにご参加なられるのも良いと存じます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

写真はローマのバチカンにあるサンピエトロ寺院です。サン・ピエトロ大聖堂はカトリックの本山です。創建は4世紀。現在の聖堂は2代目にあたり、1626年に完成したものです。
後の4枚の写真は今日のカトリック関口教会のミサ風景です。