年老いてもう遠方に旅することが出来なくなりました。遥かにあちこちの紅葉風景を思い出して楽しんでいます。
今日は印象深かった会津の五色沼、猪苗代湖の紅葉風景をお送り致します。
会津地方は磐梯山などの山々に囲まれた標高の高い盆地です。その盆地の中心には美しい猪苗代湖が碧い水を湛えています。他の地方と隔絶しているので昔から独特の文化を持っていました。
私は若い頃から会津地方に強いロマンを感じていました。中年になって少し生活に余裕が出来てから何度か訪れました。
印象深かったのは猪苗代湖畔に立っていた洒落た赤レンガの電力会社の建物です。明治時代の大きな建物でしたが私どもが行った当時は趣のあるレストランになっていました。
1番目の写真は猪苗代湖畔に立っていた赤レンガの電力会社の建物です。写真の右下に猪苗代湖の岸辺が写っています。
この建物で私どもは猪苗代湖へ行く度に食事をしたりコーヒーを飲みました。北側の窓からは磐梯山の美しい姿が見えていました。
そして初冬には白鳥たちがシベリアから飛んできます。猪苗代湖に遊ぶ白鳥の群れも印象深い風景です。
夏の猪苗代湖では今は亡き友人のヨットでセイリングを楽しみました。
そんな思い出深い会津地方の紅葉の写真をお送りしたいと思います。
2番目の写真は猪苗代地区にある土津神社の紅葉です。土津神社は「はにつ神社」と読みます。この神社は会津の礎を築いた初代藩主、保科正之ゆかりの神社です。高速道路の猪苗代磐梯高原ICから車で約10分の所です。秋になると紅葉を見るために多くの人が訪れる会津では有名な場所です。
写真の出典は、https://www.hoshinoresorts.com/guide/area/hokkaidotohoku/fukushima/fukushima-koyo2019 です。
3番目の写真は達沢不動滝です。JR猪苗代駅から車で約28分の所にあります。
安達太良山連峰を源とした不動川にある名瀑です。かつては修験道の道場として栄えた滝です。写真の出典は1番目の写真と同じです。
4番目の写真は中津川の長さ10kmの大渓谷です。東北地方屈指の渓谷美です。裏磐梯の桧原湖、小野川湖と並ぶ秋元湖に流れ込む中津川の源流になります。この大渓谷は急流で両側には鬱蒼とした原生林が連なる秘境の地です。写真の出典は1番目の写真と同じです。
5番目の写真は五色沼の紅葉です。
写真の出典は、「湖沼群の紅葉情報」、https://koyo.walkerplus.com/detail/ar0207e203496/ です。
五色沼湖沼群には毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼、柳沼などいくつかの沼があります。磐梯山の噴火によってできた湖沼群です。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど多様な色をたたえる沼湖群で「神秘の湖沼」と称されています。
6番目の写真は磐梯山と猪苗代湖の紅葉です。
写真の出典は、http://blog.livedoor.jp/beachmarine/archives/9004176.html です。
さて何故私の心の中に猪苗代湖の風景が焼き付いているのでしょうか?
それは今は亡き友人、星野君と何度も猪苗代湖でセイリングを楽しんだからです。
星野君は猪苗代湖に大きなヨットを係留していました。何度か招待され猪苗代湖の花春カップのヨットレースに参加した思い出があるからです。星野清一郎君は2011年9月に病死してしまいました。彼とは、仙台の大学の専門課程の1957 年と1958年に机を並べました。
残雪の磐梯山を眺めながらのヨットレースは終生忘れられない思い出になりました。
もう一つの印象深い思い出は家内とともに会津の鶴ヶ城の天守閣の下にある茶室で抹茶を楽んだことです。天守閣の下の 麟閣です。それと城下町の御薬園の中の茶室でも飲みました。
会津に茶道を持ちこんだのは戦国時代に会津城主になった秀吉の家臣の蒲生氏郷でした。氏郷は茶人でした。
それで会津城の天守閣の下に千利休の子、少庵が建てたと言われる茶室、 麟閣があるのです。福島県指定重要文化財になっています。そんな歴史があるので城下町の御薬園にも茶室があります。
今日は会津の土津神社、五色沼、猪苗代湖などの紅葉の写真をお送りいたしました。そして猪苗代湖にまつわる思い出を書きました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)