後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

貴乃花親方の不可思議な行動は宗教を信じる人には自然に思える

2017年12月05日 | 日記・エッセイ・コラム
貴乃花親方はよく、「誠心誠意相撲道に精進して自分を磨きたい」というようなことを言ってます。相撲道に精進していれば八百長や星の譲り合いはもってのほかで、現在の相撲道から断固排除しなければなりません。
貴乃花親方にとっては相撲道とは神仏に対する篤い信仰を示す一つの方法なのです。日本古来の神仏混淆の神仏に対する信仰と相撲が一体化しているのです。
分かり易く説明します。
昔は神社の境内で相撲がありました。そこで相撲をとっている力士には2通りの考え方があります。給金を貰うために相撲をするという考えの力士がいる一方で、相撲を神に捧げるために相撲をすると考える力士がいます。
貴乃花親方は相撲を神に捧げるために精進しているのです。
そして彼の信じる宗教は神仏混交の自然宗教、言い換えれば日本古来の原始宗教の一つなのではないでしょうか。
貴乃花親方の不可思議な行動は全てこの信仰にもとづいているのです。
記者がどんな質問をしても沈黙を守ります。相撲協会の理事たちの説得にも耳を貸そうとしません。宗教的信念を持っている親方は微動だにしません。信じれば強いのです。
親方の背後には仏教の僧侶と神道関係者がついているようです。
さて、白鵬をはじめとする力士達や他の理事の親方達は相撲を神に捧げるために精進しているでしょうか? 甚だ疑問です。
ところが貴乃花親方は相撲を神に捧げるために精進しているのです。
これでは喧嘩になるのは当然です。
このように書けば貴乃花が正しくで、白鵬をはじめとする力士達や他の理事達は間違っているという感じになります。
しかし私はそのように主張する気持ちは毛頭ありません。
第一、貴乃花もいけません。信心は個人のものです。貴ノ岩や他人に強要することは絶対に避けるべきです。
ましてやモンゴルの力士や相撲興行が盛んになるように努力している他の理事たちに強要すべきではないのです。
どんな宗教でも狂信すると周囲に不幸な人々を作ってしまうのです。宗教とは人をより幸せにするものなのです。不幸な人々を作ってはいけません。
現在の相撲協会には、あるいは悪い体質があるかも知れません。
それを貴乃花親方の一途な宗教心で改めようとすることは間違っています。
しかし一方、最近の白鵬も思い上った行動が目立つようになりました。以下は過去の優勝回数です。
1位 白鵬 40回、2位 大鵬 32回、3位 千代の富士 31回、4位 朝青龍 25回、5位 北の湖 24回、6位 貴乃花22回、以下省略。
白鵬は大鵬を尊敬し、大鵬の32優勝の記録に達するまでは実に謙虚で立派でした。こんな人格者は珍しいと称賛されていました。機会あるたびに大鵬を尊敬していると称賛していました。
いきなり個人的な話で恐縮ですが、北海道の弟子屈のそばの温泉に泊まったとき大鵬の記念館がありました。相撲通の家内が目を輝かせて大鵬の素晴らしさを説明しながら館内を案内してくれました。成程、白鵬が尊敬する筈だと納得した記憶があります。
ところが最近の白鵬は大鵬の話をしなくなりました。そして立ち合いではいきなり張り手をして相手がひるんだ隙に差し手をします。肘でカチあげ、猫だましもダメ押しもします。禁じ手ではありませんが実に品がありません。横綱としての品格が無いと、家内は15日間嘆いていました。
そして地方巡業に貴乃花親方が行くならボイコットすると公言したのです。
白鵬は相撲界の権力者になったのです。権力を握ると人間が変わるのです。白鵬の勝手な行いは今後も続くでしょう。
それは人間として普通なことで驚くには値しません。
しかし貴乃花親が相撲道を神仏に対する篤い信仰活動と信じていることは最近の相撲界には無い非常に珍しい現象です。
ですから今後も注目して行きたいと思っています。

今日の挿し絵代わりの写真は非常に不思議な神仏混淆をしている妙厳寺とその背後にある豊川稲荷の写真です。とても妙な混淆ぶりなので、ご興味のある方は是非、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B7%9D%E7%A8%B2%E8%8D%B7 をご覧下さい。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)





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