庭のさくらんぼが実をつけました。
今年はヒヨドリに食べられないように網をかけました。
充分いただいてから、網をはずしました。
あっという間に残りのさくらんぼも無くなっていました。
最近、寺山修二の青春俳句(酒井弘司・著)を読みました。
五月の鷹は、自信作だったそうです。
青春時代、俳句に打つ込んだ寺山の句は、
いまもその瑞々しさを失っていません。
俳句も短歌もつくった寺山は、句と歌で、
同じモチーフを詠ったものが多くあります。
アカハタと葱置くベッド五月来たる
アカハタ売るわれを夏蝶越えゆけり
母は故郷の田を打ちていむ
寺山がネフローゼで入院、そのころの句と歌。
酒井弘司さんは、寺山の世界について、
次のように書いています。
この歌はどこか実感が乏しい。
現実の病気の苦しさを直視することよりも
ひとつの言葉で別の世界を創造し癒される。
それが寺山の句であり、歌であった。
年をとっているせいか、こんな句に心ひかれます。
秋風やひとさし指は誰の墓
枯野ゆく棺のわれふと目覚めずや
47歳で亡くなった寺山。死を予感しての句でしょうか。
高浜虚子の老成した死生観とは全く異質な
若々しさが感じられて、かえって哀しく思われます。
今年はヒヨドリに食べられないように網をかけました。
充分いただいてから、網をはずしました。
あっという間に残りのさくらんぼも無くなっていました。
最近、寺山修二の青春俳句(酒井弘司・著)を読みました。
五月の鷹は、自信作だったそうです。
青春時代、俳句に打つ込んだ寺山の句は、
いまもその瑞々しさを失っていません。
俳句も短歌もつくった寺山は、句と歌で、
同じモチーフを詠ったものが多くあります。
アカハタと葱置くベッド五月来たる
アカハタ売るわれを夏蝶越えゆけり
母は故郷の田を打ちていむ
寺山がネフローゼで入院、そのころの句と歌。
酒井弘司さんは、寺山の世界について、
次のように書いています。
この歌はどこか実感が乏しい。
現実の病気の苦しさを直視することよりも
ひとつの言葉で別の世界を創造し癒される。
それが寺山の句であり、歌であった。
年をとっているせいか、こんな句に心ひかれます。
秋風やひとさし指は誰の墓
枯野ゆく棺のわれふと目覚めずや
47歳で亡くなった寺山。死を予感しての句でしょうか。
高浜虚子の老成した死生観とは全く異質な
若々しさが感じられて、かえって哀しく思われます。