575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

舳倉島紀行Ⅲ  海辺の植物           草女

2008年05月16日 | Weblog
 島の海辺を歩いていて、見たことのない面白い草を見つけた。
 小さなビン洗いのようなブラシが何本も垂れ下がって風に揺れている。高さ40cm位で差し渡し60cm位もある大きな株である。
 イネ科やカヤツリグサ科の草には調べるのに苦労させられる事が多いが、今回はその特徴のある花穂のおかげで、すぐに調べる事ができた。
 「ヒゲスゲ」という植物。カヤツリグサ科スゲ属の常緑の多年草。ブラシを鬚にこ見立ててヒゲスゲ、また海辺に生えるからイソスゲともいう。
 島には砂浜が少なく、磯や崖が続く。防潮堤は港付近に少しあるだけで自然のままの海岸である。ヒゲスゲ
、石だらけの風衝地に生えユーモラスな姿をしていた。その辺りにはハマエンドウ、ハマハタザオ、ハマニンニク、ハマダイコン等も花を咲かせている。またハマヒガオ、ハマボッス、ハマウド等これから花の季節を迎える草も沢山あった。
 海辺の自然が失われつつある今、この状態は嬉しい。
 貴重な植物は、高山植物だではない。水辺には人が治水や防災のために手を入れたため行き場をなくしている植物は多い。海岸を含めて、水辺の植物はもっと保護されなければいけない。
コメント
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