575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

老いに対する男女の違い?   遅足

2008年05月14日 | Weblog
昨夜は雷。びっくりしました。
でも、今は日も射してきました。

  のち

先日、寺山修二のことを書いて、
死に対する高浜虚子との違いに気づき
ちょっと調べてみました。

 風生と死の話して涼しさよ  高浜虚子

昭和32年の作。
この時、虚子は83歳。富安風生は72歳。
人生五十年といわれた時代ですから、
こんにちの感覚でいえば、百歳と九十歳くらいの感じでしょうか。

 生くることやうやく楽し老の春

これは、風生の句です。


 願わくば花の下にて春死なん その如月の望月のころ

西行の歌ですが、男には、そうした願望があるのでしょうか?
虚子は2年後の4月8日、仏性会にあの世に。
   
    

これに対して女性の句は少し様相が違います。

 老いながら椿となって踊りけり

三橋鷹女の句。虚子の孫にあたる稲畑汀子にも、

 落椿とはとつぜんに華やげる

という句があります。

   

どうも微妙に違いがあるようです。
不思議です。






コメント (2)
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