575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

零れ梅見つかった   鳥野

2009年03月24日 | Weblog
「零れ梅」という雅な言葉があります。
広辞苑によれば、「咲きこぼれて散る梅花、またその模様」と出ています。

歳時記は、と見てみても、当方手持ちのものには、どれも載っていません。

ワタシの捜している物は違うのです。時々、人に尋ねても「さあ」。

食べ物が不足しがちだった子どものころ、祖父が小さく握って食べさせてくれた懐かしい味。

ほろりと甘く、どこかナイショめいた美味。うっかりすると、掌の上でくずれてしまいました。

あれはいったい何だったのか、分らずしまいだったのに、ネットは賢い。

「味醂の絞り粕」と教えてくれました。

餅米を天然発酵させ、焼酎を加えて醸造した味醂を、丁寧に絞ったもの。
なるほど、伝統の自然食。上質のおやつだったのです。

酒造の町としてアピールしている伊丹市では、JR駅構内の観光物産ギャラリーで、売っているとか。ネットでも買えるみたい。素朴な味にもう一度、出会えそうです。


コメント (2)
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